「してはいけない」と分かっているのに、ついついしてしまうもの……。そういうものはたくさんありますが、その代表が「悪口」です。
悪口を聞いたら、不快になります。それが、自然な反応です。
それでいて誰かの悪口を喜々としてすることがあります。特に酒の席での上司に対する悪口は、誰もが1度はしたことがあるのではないでしょうか。
「言ってはいけない」ことは、誰もが分かっています。にもかかわらずしてしまうのは、それだけ人間が不完全である証拠です。
ストレス発散の効果がないわけではありませんから、完全にやめるのも難しいものです。そう、悪口は、蜜の味です。
たんに悪口を「してはいけない」で終わっては、「道徳」の教科書となんら変わりありません。もう少し掘り下げて考えてみると、悪口の本質が見えてきます。
多くの人は、悪く言ってしまうのは「嫌い」「意地悪」「イヤ」だからと、相手に原因があると思っています。否定するわけではないですが、100%そのとおりとも言い切れません。少なからず自分自身を棚に上げていることもあるのですから……。
なぜあなたが「嫌い」「意地悪」「イヤ」だと思うようになったかと言うと、相手に期待していたからでもあります。
自分が期待するような行動を相手がしてくれないから、「嫌い」「意地悪」「イヤ」だと思うようになり、ついには悪口を言うようになってしまったというのが、「真相」です。
悪口とは、期待の裏返し。相手への失望が生んだものです。
もしあなたが相手に期待することがなければ、「嫌い」「意地悪」「イヤ」だと思うこともなかったはずです。おそらく相手を悪く言う機会もありません。こう言うと、思い当たるフシがあるのではありませんか。
あなたが今、誰かの悪口を言っているのなら、それは自分自身を棚に上げてその相手に何かを期待しすぎています。相手もその期待が重すぎて、あなたの思うとおりの行動をとれないでいます。それが、あなたと相手の現状です。
その真相を理解したら、あなたがとるべき行動は自分を棚に上げることなく相手への期待をやめること。それだけであなたが悪口を言うことがなくなります。同時に、相手との関係も改善に向かっていきます。
(朝の独り言⭐)
今日は、0時過ぎまで収録をしました。近く公開されますので、ご紹介します。今週末も忙しいです。体調万全に頑張ります。