何をするにおいても、持っている力を100%出すのは、当たり前のことです。100%の力を出し続けているから、人は成長します。
たとえカンタンなことをやるにしても、持っている力を全部出さないのは、「出し惜しみ」することにほかなりません。出し惜しみすると、効率がいいように思えますが、それは誤解です。
出し惜しみは、省エネです。
機械は省エネにしたほうがコストを削減できてトクをしますが、人間には当てはまりません。最初から省エネすることを目指せば、持っている力そのものが落ちていきます。
持っている力をすべて出す前に処理できてしまうことは、「ない」わけではありません。いわゆる見込み違いです。
もっと手間も時間もかかると思っていたのに、70%しか出さないでできてしまったとすれば、それは省エネではなく、たんに自分の実力以下のことをしているにすぎません。
自分の実力に見合っていない、カンタンなことに手を出しているということです。
それを続けていたら、本当に自分の力が落ちてしまいます。済んだことは仕方がないので、自分の実力相応のもっと難しいことに挑んでいきます。
やる前から、これから取り組むことがカンタンか難しいかは、誰にも分かりません。
「カンタン・難しい」のどちらなのか分からないから、最初から全力を出していきます。
最初から全力を出して、すぐに処理できてしまったとしたら、ラッキーにすぎません。もっと難しいことをやればいいだけです。
もっとも、それは「全力を出したからすぐに終わった」という側面もあります。「どうなるか分からない」からと、手探りで最初から50%の力しか出さないでいたら、倍以上の時間と手間がかかるはずです。
100%の力を出して早くかたづいたら、ほかのことをやるのもよし。休養に当てるのもよし。ゆっくり休んで疲労回復し、明日(次)の仕事に向けて英気を養ったら、それこそ省エネになります。
省エネは、目的とするとものではありません。全力を出しておかげで、想定したよりも手間と時間をかけずに終わらせたときに得られるものです。
結果として獲得する――。それが、省エネです。
(朝の独り言☆)
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