うまくいかなくなったとき、「どうしたらいいだろうか?」と、打開策をあれこれ考えます。考えることなしに、手当たり次第に何かをやっても、なかなか局面を打開できるようにはなりません。
このとき「どうしたらいいだろうか?」と、真剣に考えようとしますが、本当にそれができている人は少ないものです。多くの人は、うまくいかないときに、あれこれ考えていますが、その考え方を間違っています。
なぜ間違った考え方をしてしまうのかというと、「アタマがよくない」からでも「知識が足りない」からでもありません。また思考の訓練やトレーニングを受けていないからでもないです。
もしかしたら、あなたも間違った考え方をしているかもしれません。それは、「深刻に考える」です。こう言うと、思い当たる人がたくさんいるはずです。
うまくいかなくなると、「どうしたらいいだろうか?」と考えるものですが、その次の瞬間には「これからどうなるのだろう?」「この状態が続いたら、どうなってしまうのだろう?」「失敗したら、どうしよう?」と、マイナスのことをドンドン想像するようになります。1度始まったその思考は、エスカレートして、とどまることを知りません。
打開策を考えたつもりが、マイナスなことしかアタマに浮かばなくなります。これが、「深刻に考える」です。より正確に言うと、「『真剣に』深刻に考える」になります。
深刻に考えている以上、マイナスなことしか出てこなくなります。うまくいかなくなることを真剣に考えているのですから、打開策が浮かぶはずがありません。
本人には深刻に考えているという意識はなく、至って真剣です。こうした笑い話のようなことをしている人は、たくさんいます。
真剣に考えるのは、「どうすればこの状況を改善し、うまくいくようになるか」と、思考を巡らすことです。事態が深刻だとしても、自分の思考までそうなる必要は微塵もありません。真剣に考えていけば、打開策は見つかります。
もしあなたがうまくいかないときにあれこれ考えているのに、なんの打開策も浮かばないとしたら、理由はただ1つ。深刻に考えているからです。
真剣と深刻は、違います。真剣に考えていけば、うまくいかない状況を必ず打開できます。あなたには、それだけのポテンシャルがあります。
(朝の独り言☆)
今日は、片道4時間もかけて患者様が来院してくれました。往復で8時間です。本当にありがたいことです。やはりいつも歯科医師は、天職だと思います。