「部長昇進の内示が出た。本当によかった」……
いい知らせが飛び込んで来ると、無性にうれしくなってきます。ガッツポーズをしたり、踊り出したりする人もいるかもしれません。
届いた人すべてがうれしくなる知らせ――。それが、「朗報」です。
いつでも何度でも届いてほしい……。
そう願う人はたくさんいそうです。
その気持ちは理解できますが、大事なのは「そのあと」です。届いた知らせを受け取ったあとの対応によっては、朗報が悲報になることもあり得ます。
「そんな……」と悲鳴を上げる人もいるようですが、脅しで言っているのではありません。極めて現実的で、誰にでもあり得ることです。
たとえば、部長昇進の内示を得たからと言って、ハメを外してドンチャン騒ぎをしてしまう……。実際に、こういう人はたくさんいます。
2日酔いで出社したところ、ミスを連発。引き立ててくれた役員の顔に泥を塗る結果となり「申し訳ありません」と謝罪しても、あとの祭り。「あの話はなかったことにしてくれ」と、昇進が見送りになることはなきにしもあらず。一気に天国から地獄に直行することになります。
そのきっかけはと言えば、部長昇進の内示です。それさえなければ、この人もドンチャン騒ぎすることもなかったはずです。
朗報は、たんなるきっかけ。いいことが起こったのは間違いありませんが、その後も続くかどうかはまったく不透明。天国のままか、地獄に突き落とされるかは、自分の行動次第。まさに「禍福はあざなえる縄のごとし」です。
いい知らせが届いたときに「勝って兜の緒を締めよ」で、より精進したら、天国にい続けられるし、さらなる朗報が飛び込んできます。
逆に、慢心して羽目を外し、一切の精進をせずにいたら、地獄に真っ逆さまに落ちることになります。それは、朗報が悲報になったということ。
朗報とは、より精進していくきっかけになるもの。届いたときは何かの終わりではなく、むしろ始まり。朗報をきっかけにできる人が、その後も順調に伸びていきます。
あなたは今日、何らかの朗報を受け取りましたか。さらに精進していくきっかけをつかみましたか?
(朝の独り言⭐️)
今日は、一日中インプラント手術でした。今年最後の手術日になり、最高年齢の方は93歳です。60歳代で 「もうどのくらい生きられるか分からないので」と言って しっかり治療しない人もいれば、93歳で前向きにインプラント治療を受ける方もいて、人生さまざまですね。ただ思うことは、何万人と患者さんを診てきて、健康で長生きの方は、明るく、前向き、人が良い というのが共通しています。人生の豊かさは、自らの在り方の結果だと 患者さんから教えられます。