あなたが何かをしようとするとき、当たり前ですが、すべての人が賛成してくれるとは限りません。反対する人もいれば、様子見の人もいます。
最初から全面的に賛成してくれる人は、数えるほど。1人とか2人でも、いるだけマシです。ゼロということもあり得ないことではないです。
賛成してくれる人は多いに越したことはないですが、少ないからと言って、「うまくいかない」と決まったわけではありません。少ないなら、増やせばいいだけです。
なかにはどういう理由からか分かりませんが、「断固反対」という人もいます。こちらの本気の行動を見ても、その態度は変わらずにいます。
そういう人は放置すればいいのかと言うと、それもまた違います。全面的に賛成してくれることはないにしても、「やろうとしていることは分かる」というところまでは持っていきたいものです。その努力だけはすべきです。
反対する人がいると、「これほど意義があることなのに、どうして分かってくれないのだろう」と、つい感情的になってしまいます。いきすぎると、理解しない相手を非難するようになります。これは、完全な逆効果です。
あなたが感情的になれば、相手もそうなります。また相手に理解する能力がないということでもありません。
反対している人を納得させようとするのは、一種の上目線。「何をエラそうに」と、反発されてオシマイです。
納得させようとするのは、愚策。ものごとが分かっている人は、相手に共感してもらおうとします。
「こういうふうになったら、楽しいですよね」「こうなったら、喜ぶ人がたくさんいますよ」……
そんなふうに語りかけて、相手の共感を誘います。共感できることがあると、「そういうのもアリかな」と、全面的な反対をしなくなります。それは、反対者が少なくなること。
賛成してくれない人を納得させようとするのは、難しいし骨が折れます。それより共感してもらうようにすれば、相手も消極的にでも支持してくるます。結果として、反対者が少なくなります。