仕事・プライベートにかかわらず、多くの人が、何かしらの目標を持っているものです。それを公言する人もいれば、内に秘めている人もいます。
どちらがいいのか詮索するのは、あまり意味のないことです。
目標は、1つだけでいいというものでもありません。むしろ「たくさんあったほうがいい」です。
こう言うと、「ジャンルごとに持ったほうがいいですか?」と聞いてくる人がいます。
そういう人には、「持ちたければもっていいですよ」と答えるしかありません。私の言わんとしていることは、もっと別のことです。
「たくさんあったほうがいい」が意味するのは、大きな目標を細かく刻んでいくこと。分かりやすく言えば、年間の大きな目標を持つだけではなく、月のそれも12個持つようにすること。
大きな目標を1つ持つのは、当然のこと。それが年間の目標であるならば、12カ月はそれを達成するべく邁進していきます。
ただし、そのままではゴールが遠すぎます。立て始めたときはもちろん、途中においても、はるか遠くのゴールがあるのか、どうやってそこに行けばいいのか分からなくなりがちです。
いつの間にか目標を立てたことすら忘れてしまっている……。目標の迷子になってしまう人は、少なくありません。あなたがその迷子でないことを願っています。
迷子にならないようにするためにも、大きな目標をできるだけ細かく刻んでいきます。1年の目標なら、12カ月分に細かく刻んでいきます。
月ごとにゴールがあれば、迷子になることもなくなります。その月の終わりのゴールがしっかり見えるから、なんとかたどり着こうとして頑張ることができます。翌月は、またその月のゴールを目指します。
週のゴールを52個つくるのも、アリです。こちらはより短いゴールを設定することになります。週の終わりには「あそこまで行かなければならない」と分かっているから、安心して突き進むことができます。
小さな細かい目標に刻んでいくこと――。それが、目標をたくさん持つことであり、達成率を高めることにもつながっていきます。