自分自身が自信を持てるのは、結果が出たときではありません。もしそうなら結果が出るまで、人はいつまで経っても自信を持てないことになります。
結果と自信――。この2つは、実は相関性がありません。繰り返しますが、「結果が出れば、自信を持てる」ということではないです。
その証拠に、華々しい結果を出しながらも自信を持てない人がいます。そういう人は、少なくありません。
「いやいや、私なんてまだまだですよ。もっと頑張らないといけません」
聞いていると、謙遜しているように感じられますが、そうではありません。ただ自信がないだけです。おまけにいつも不安を抱えています。
こう言うと、「結果を出しているのになぜ?」と思う人もいそうです。むしろ結果を出しているがゆえに、自信を持つことができないでいるのが、現実です。
どうしたら自信を持てるのかと言うと、自分の持っている力を100%発揮できたときです。そこに、結果が介在する余地はありません。
日々努力して、自分自身の力を蓄えつつも、それを100%発揮することはなかなか難しいものです。
緊張して持っている力を出せないこともあるし、ラクをしようとして自らセーブしてしまうこともあります。こういう状態にあるうちは、自信を持つことができません。
周囲の状況によっては、この状態でも結果が出てしまうことがあります。
本人も納得できないところはありますが、出てしまったものを返上するわけにいきません。「これでいいのだろうか?」と思いながらも、渋々結果を受け入れます。
自分の中では「やり切った感」がないのですから、自信を持つことはできません。
それで結果が出てしまうから、「私なんかがおこがましい」と自己否定したり、「このままではダメだ」という不安を持ったりします。
もし自分の持っている力を100%出すことができたら、そのときは結果にかかわらず、自信を持つことができます。
結果が出れば、「このままで大丈夫だ」と思えるし、反対に結果が出なくても、「大丈夫。いつか結果は出る」と自分を肯定できます。
自分が持っている力を100%発揮できたときに、人は自信を持つことができます。自信と結果は、まったく関係性のないものなのです。