うまくいかないことが続くと、希望を持つことがつらくなってきます。うまくいくまで、モチベーションを保てるかどうか微妙なところに追い込まれます。
投げやりな気持ちになって、あきらめたり、ほかのことに乗り換えたりするという選択をする人もいます。確かにそのほうがラクでカンタンなように映ります。
「今度こそうまくいく」……
まったく異なることにチャレンジすることで、希望の火が再び点灯します。モチベーションも高まります。
それまでやっていたことに比べたら、出だしもよく、順調にいっています。そのままうまく推移するかと思ったら、また雲行きが怪しくなってきます。
「またうまくいかない」……
目の前の現実は、前に見たのと同じような光景であり、デジャヴュー。
やっていることは変わっても、起こっている事態は同じ。残念ながら、希望もモチベーションもなくなった、あのときからなんにも変わっていません。
「うまくいかないから」と言って、やっていることをコロコロ変えてしまう人には、明らかな特徴があります。それは、2つ。
1つは、結果を出すことを急ぎすぎている。どんなことでも「すぐに結果を出したい」と思っているので、「時間がかかりそうだ」と分かると、サッサと見切りをつけます。
ほかのすぐに結果を出せそうなことに乗り換えますが、そんなに甘くはありません。「時間がかかりそうだ」と分かると、またほかに乗り換えます。これを延々と繰り返します。
もう1つは、結果を出すことの大変さから逃げている。皮肉なことに、自分自身が結果を出すことに背を向けています。
結果を出すには、胸突き八丁という最も苦しいところを通過しなければなりません。これは、すべてのことに共通して言えます。
コロコロやっていることを変える人は、その胸突き八丁のはるか手前で、苦しんでいます。希望もモチベーションも消えて、はるかにカンタンそうに見えることに飛びついていきます。
乗り換えたところで、事態は何も変わりません。結果を出すことから逃げているのですから……。
なかなかうまくいかない人の中には、明らかに結果を出すことの大変さから逃げている人がいます。
それをしている限り、結果を出すことはできません。そのことに気づいていない人は、ビックリするほどたくさんいます。