2022.7.16.

締め切りは自分で設定する、、、

締め切りを守れる人と、締め切りを守れない人……。どちらのほうが多いかと言うと、圧倒的に後者。あなたが、その1人でないことを願っています。

こう言うと、「そんなことないですよ。私はいつも早め早めに動いて、締め切りを守っていますよ」と反論する人がいそうです。

締め切りは、守って当たり前。多くの人はそのことを理解していますが、ここで問うているのは、ただ「制限時間を守ればいいだけではない」こと。

高いクオリティーを満たしたうえで、制限時間をしっかり守る。それが、本当の意味で「締め切りを守る」です。ここまで話したら、先ほど反論した人も急に無口になってしまうかもしれません。

高いクオリティーを満たす。なおかつ制限時間内に終わらせる――。この2つを両立させるのは、それほど難しくはありません。もちろん「カンタン」とは言えないですが、不可能でもないです。やろうと思えば、誰でもできるようになります。

 そのためにやるべきことは、3つだけ。「少なくないですか?」と疑問を持つ人もいそうですが、それで十分です。

 最初に、自分自身の処理時間を見積もる。これからやろうとすることを高いクオリティーで仕上げるには「どれくらいかかるのか」をきちんと弾き出します。「これくらいでできそうだな」という捕らぬ狸の皮算用ではダメです。

終わったときに誤差がほとんどないくらいに、正確に見積もります。

次に、これからやろうとすることの難点や、予想されるトラブルを想定します。どんなことであれ、なんの問題もなく仕上がることはあり得ません。

あらかじめ「困った事態は起こる」と想定しておけば、予定外の行動や対応をすることになっても、慌てずに処理できるので、締め切りに間に合わなくなる心配もなくなります。

最後に、締め切りを自分で設定する。上記2つを組み入れた締め切りは自分で決めます。それをクライアントや上司に伝えて了承してもらえれば、あとはやるだけ。

自分で決めた制限時間内に全力を尽くせば、高いクオリティーを満たしたうえで、きちんと締め切りを守ることができます。

ここまで話したら、「意外とカンタンだね」と思う人もいるはずです。少なくともやるべきこと3つをしっかり実行した人なら、「そのとおりですね」と納得してくれます。

(朝の独り言)歯科医師と著者の仕事をしていますが、著者という仕事は、歯科医師として 人として 成長させてくれます。そういう意味で、仕事をいくつか掛け持ちすることは 仕事の質や効率を分散させているのでなく、飛躍させているんです。意外にそのように考えられている人は少ないように思います。理由を一つあげるなら、他分野での知識や経験をすることで、それぞれの仕事を俯瞰でき、価値を活かせるということです。
狭い世界しか知らない人にならないこと。常に新たな挑戦も大切です。