縁とは、実に不思議なものです。どこでどうつながるか、まったく分かりません。なぜできたのか、またいつ生まれたのかも、なかなか思い出すことができずにいます。
そんな不思議なものですから、できた以上は大事にしたいものです。それは、相手にも自分にも言えることです。
何かしらの問題が発生して、「もう縁を切る」と口にする人をたまに見かけますが、絶対にこういうことはするべきではありません。少なくとも自ら縁を切るようなことは避けたほうが賢明です。
考えている以上に深く、かつ広いのが、縁です。相手と自分だけの間にあるように見えますが、そんなことはありません。縁とは、当事者同士のものではなく、それぞれの背後にまでかかわるものです。
相手と縁を切るとすると、確かにその人とはその後、会うことも一緒に何かをすることもなくなります。そう考えると、問題が起こったときには確かに清々します。
もっとも、これで済むはずがなく、その相手と縁を切ることは、その背後にいる人たちすべてと2度とかかわりをもたなくなることを意味します。縁が切れるのは相手1人だけでなく、もっとたくさんいます。
当事者以外の何人もと関係性をなくしてしまうから、「カンタンに決めたり実行したりすることではない」と言えます。
何かガマンできないことがあって、相手に向かって「もう縁を切る」とキッパリ宣言したときは、背後にいる人たちのことを一切考えていません。目の前の相手のことだけを考えているから、「縁を切る」などと軽々しく言ってしまいます。
冷静になったときに、その相手だけでなく、背後にいるすべての人たちとの関係性をなくしてしまったと気づくことになります。まさにあとの祭り。
もし相手に「縁を切る」と言われたら、冷却期間を置くようにします。このとき自分も「それでいいよ」などと言ったら、2度とつながることもなくなります。
少なくとも相手が冷静になるのを待っていれば、縁が切れることを防げます。時間が経って相手のほうから「申し訳なかった」と言ってくれば、何ごともなかったかのように復活させればいいだけです。
縁とは、自分から切るものではありません。もし自ら切ってしまったら、復活させるのは難しく、場合によっては2度とつながることが不可能になるかもしれません。
(朝の独り言☆)
先日、「私はセミナーで周りの方に連絡をしても返信もなく、何故かもわからないのですが・・・」との相談を受けました。結論から言うと、寂しいということなんです。基本、何か人生が思い通りにならない時には、「原因と結果の法則」で一度考えてみることです。
なかなか周りは、本当のことを言ってくれません。その上で一番そこが原因で自分の欲しい感情は何かを考えてみることです。
もし、寂しさならボランティアに参加するなど 解決方法がいくらでもあります。