「こういう商品・サービスがあったらいいのに」「ああいう商品・サービスをつくってみたい」「こんな商品・サービスがあったら、多くの人が喜ぶ」……
どんなジャンルであれ、担当者はそんな気持ちで商品・サービスを開発し、実際にセールスするところにまでこぎつけます。そこまでの取り組みは試行錯誤の連続で、「一難去ってまた一難」や「一喜一憂」することばかりのはずです。
世に出したくて頑張ってきたのですから、愛着やこだわりも強いし、もちろん「売れる」という相当の自信も持っています。生みの親なのですから、それも当然です。
もっともそれは、つくる側の目線に立ちすぎていることでもあります。反対に、使う側、利用する側の目線から、扱う商品・サービスを見ることも必要です。それが、「ファンになる」ということ。
1ファンとして商品・サービスを見ていくと、これまでとは違うものの見方をするようになります。別の言葉で言うと、主観的でありながら、客観的にも商品・サービスを見ていくということ。
ファンになるからと言って、手放しで絶賛するというわけでもありません。ひいき目なしに「ここはいいけど、ここはよくない」「これは悪くないけど、もっと違うかんじにしたほうがいい」「こういうのはいらない」と、シビアに商品・サービスを見ていきます。それは、ファンだからこそ。しかも最初の――。
批判的なことを言うのは、難クセをつけるのとは異なります。根底には、商品・サービスへの愛がありますから、「さらによくなるに違いない」「もっとよくなるだろう」という前提で見ています。説得力も感じられます。それは、立派な改善のヒント。
そうしてうまく改善を取り込んでいけば、発売前から商品・サービスがバージョンアップや上位変換することになります。
同業他社が同じような商品・サービスを手がけていても、発売の時点でワンランクもツーランクも差をつけることが可能です。それは、ファンの意見を取り入れて、うまく活かしたから――。
最終消費財のような分かりやすい商品・サービスを手がけるのでなくても、担当する人間が「ファン」になるのは、ビジネスパーソンにとってはあるべき態度です。ファンになるくらい商品・サービスに夢中になれば、100%とは言えなくても、かなりの確率で好結果が出るのは疑いようがありません。
(朝の独り言☆)
中村天風先生の本が一段落しました。このあとは 編集作業などが出来ましたら、校正などの段階になります。
出版する喜びは、本を読み人生を大きく変えてくれる人が 必ずいること、それと自分自身の成長にもなります。本を出版することだけでなく、それを実践する努力をすることも含め、著者としての役割と思っています。今年は、電子書籍も出版していきます。
是非、電子書籍でからでも 出版に挑戦してみては 如何でしょうか。