大勢の人を前にしてスピーチしたりプレゼンしたりするとき、誰もが緊張します。スラスラと立て板に水のごとく話をしているあの人も、実は緊張しています。
あからさまに手足がブルブル震えていたり、言葉がつかえたりといったことはなくても、表に出たときは、間違いなく緊張しています。
ただその緊張している時間がごくわずかで、かつ人目につきにくいために、自信満々に行動しているように見えてしまいます。
人前で堂々と話ができる人は、緊張を解きほぐすのが上手です。それをほかの人に気づかれないようにやっているので、まったく緊張しているようには見えません。それは、一種の努力の賜物です。
緊張するのは、何も悪いことではありません。それは、目の前のプレゼンを「成功させたい」「何がなんでも結果を出したい」という欲求が前面に出たものです。
その欲求がちょっと強すぎるために、ココロが空回りしてしまっています。つまり、アタマ・ココロ・カラダのバランスが崩れてしまっています。そのために手足がブルブル震えていたり、言葉がつかえたりといったことが起きてしまいます。
アタマ・ココロ・カラダのバランスが崩れたときに起きるもの……。それが、緊張です。解きほぐすには、1にも2にもアタマ・ココロ・カラダのバランスを保つようにすること。その処方箋は、リラックスすることです。
深呼吸したりストレッチしたり瞑想したり音楽を聞いたりして、自分自身を上手にリラックスさせると、やがてその緊張状態がほぐれてきます。それは、アタマ・ココロ・カラダのバランスがとれるようになったということ。
緊張を解きほぐしたあなたは、大勢の聴衆を前にしても堂々と話ができるようになります。先ほどまで緊張していたあなたとはまるで別人のように……。
ちなみに、舞台に出てもまだ緊張しているときのための秘策があります。それは、聴衆と一緒に深呼吸やストレッチをすること。「みなさん、表情が硬いですね。
最初に深呼吸/ストレッチしましょう」と、自分が緊張していることを棚に上げて、聴衆と一緒にリラックスできる行動をすれば、おそらく誰にも気づかれずにあなた自身の緊張がほぐれます。
こういう裏ワザは、知っておいてソンはありません。
あなたは、今日、緊張していましたか。リラックスできる行動をしましたか?