誰しも得意不得意があります。それは、両方あって当たり前。
得意が多くて、不得意が少ない……。そういう状態にあるのが好ましいですが、不得意がたくさんあるから「よくない」ということもありません。
得意なことが1つしかなくて、ほかはすべて不得意……。これは極端な例ですが、そのたった1つで勝負できれば、どんなに不得意が多くてもなんの問題もありません。
必要なのは、自分の得意不得意をきちんと把握しておくこと。何が得意で何が不得意なのかは、誰に聞かれてもすぐに答えられるようでなければなりません。
「あなたの得意なことはなんですか?」
そう問われて、「そうですね。うーん。なんでしょうかね?」と答えに窮するようでは、自分自身に対する研究不足です。
それは、あなた自身が自分に対して関心を持っていないことの表れです。
自分の得意不得意を把握していれば、突然、ビッグチャンスが目の前にやって来ても、「これはできる」「これは向いていない」と、即座に判断できます。「できる」と思ったら、何がなんでもつかみとって、ものにしていきます。
もちろん、自分の得意不得意を把握せずにチャンスをつかみとろうとする人もいます。
そのこと自体は悪いことではないですが、得意な人に比べると、自信も説得力も欠けるので、相対的に見劣りするのは否めません。
また「できない」「向いていない」と思っているのにチャンスをつかみにいくのはOKですが、その場合、途中で振り落とされる可能性が大です。
得意が分かっていれば、どんなチャンスが来たときに自分を活かせるかが予測できます。得不得意を把握していない人より、自分自身の活かし方がうまくなります。
そのためにやっておくといいことがあります。それは、次の2つ。
1つは、得意をさらに磨いておくこと。自分を活かせるように、得意を進化/深化させていきます。余裕があれば、不得意を得意にできるようにします。
もう1つは、得意になりそうなものを見つけて、磨き上げていくこと。得意のレパートリーを増やして、自分自身をもっと活かせるようにします。
自分自身を活かせるのは、得意なことによってです。何で自分を活かせるのかは、よく研究しておくべきことです。