あなたは自分自身を鍛えていますか。こう言われたら、反応は大きく2つに分かれます。あなたは、どちらに当てはまるでしょうか。
1つは、元気よく「はい」と言う人。こちらは、ジョギングやトレーニングに精出すなど、肉体を鍛えている人です。
もう1つは、「いいえ」と蚊の鳴くような声で答える人。こちらに該当するのは、特にこれといった運動をしていない人です。
残念ながら、どちらも自分自身を鍛えることからほど遠いです。運動することは、自分自身を鍛えることとイコールではありません。それは、ワン・オブ・ゼム。
「自分自身を鍛える」の本質を言うと、ズバリこうなります。それは、アタマ・ココロ・カラダのすべてを鍛えること。
どれか1つだけを鍛えるのは、厳しい言い方をすれば、鍛えていないのと同じ。先ほど「はい」と元気よく答えた人が、該当します。運動していない人も、同様です。
鍛えると言うと、往々にして運動するとかトレーニングすることとかを考えがちですが、それは自分自身のある一面を強化しているだけ。残りを疎かにしているわけではないにしても、置き去りにしています。
カラダと同じくらいに、アタマとココロも鍛えている――。それが、本当の意味で、自分自身を鍛える人です。
カラダを鍛えるのは、アタマとココロに比べれば、目に見えた成果がすぐに出ます。
やればやるだけ磨きがかかるのが、ハッキリ自覚できます。それゆえにカラダを鍛えようとする人は多いのですが、そうであれば、同じくらいの時間とエネルギーをアタマとココロにも費やすべきです。
アタマとココロは鍛えても、目に見えた成果が出るのに時間がかかります。だからこそ日ごろから意識的に鍛える時間を持ち、エネルギーを投入していきます。
アタマもココロも「鍛えられている!」と手応えを感じるのは、実はトラブルとかハプニングに見舞われたときです。そういう状況に陥ったときに、的確な選択ができれば、日ごろの鍛錬の賜物。
このとき「アタマ・ココロ・カラダのすべてを鍛えてよかった」と実感するはずです。いつでもどこでもどんなときでも、自分自身を鍛えていたいものです。