2022.9.12.

自立できるように支援する、、、

 あなたの目の前には、お金に困っている人がいるとします。面識のある/なしにかかわらず、「助けてください」と言われたとしたら、どのように対応をするでしょうか。

ここでは「支援をしない」という選択は、ナシ。話を聞いてみると、援助できない金額ではなさそうです。とり得る対応は、「全額を与える」か「一部だけ与える」のどちらか。あなたの答えがどちらになるのかは、興味深いところです。

最初に、全額を与える。そのお金があれば当面をしのぐことができるので、相手はもちろん、ありがたく受け取ります。その一方で1度にたくさんのお金をもらったがゆえに、一気に散財してしまうのはよくあることです。

必要な分を「ハイ」と渡してしまえば、相手はなんの苦労をすることもありません。

一時的に糊口をしのげるだけで、かえってうまく使うことも活かすこともできずに終わってしまいがちです。何か問題が起きたら、また困窮する生活に逆戻り。このやり方だと、苦境を脱することができない可能性が高いです。

相手が活かすことができないのなら、「与えていない」のと同じ。与えること自体が、ムダになっています。それを織り込んでいるのなら、全額与えるべきです。

次に、一部だけ与える。必要としているより少なめの金額を渡します。半分か、それより少し多めといったところ。

必要な分すべてを渡さないのは「ケチ」だからでも「セコイ」からでもなく、急にまとまったお金を手にすると、気が大きくなった相手が散財しかねないことを熟知しているから。

足りない分はどうするのかと言うと、本人が自分の力で手に入れられるように仕向けます。足りない分を稼げる方法を教えれば、相手は必死になって身につけようとします。

それは、相手にそれなりの苦労をさせるということ。

苦労の末に、なんらかのスキルや知識を身につけたとすれば、それを活かして稼いだり誰かに役に立ったりすることができます。

そこまでたどり着けば、2度と困窮することもないはずです。相手もお金はもちろんのこと、世の中に通用するものを手に入れることができたことをあなたに感謝するはずです。

困っている状態を脱するだけでなく、自力でやっていけるようになる支援が、相手のためになります。最終的には本人が自分の意思と力を発揮しなければ、困難を乗り切って自立することができません。そこまで見据えるのが、支援上手な人です。

(朝の独り言)
すっかり涼しくなりましたね!今週は、ISOの審査があります。定期的な審査があることで、色々と仕組みに対する確認にもなり、凄く大切なことです。この様な機会がありませんと、客観的評価も難しくなると思います。私的には、全ての医療クリニックで導入しても良いと思っています。