ピンチや逆境、臥薪嘗胆といった日々は、多かれ少なかれ、誰にでもあるものです。もしそういう状況に陥ったとしたら、その現実をしっかり受け止めるしかありません。
どれだけ続くかは分からないにしても、乗り越えるのは、あくまでも自分自身。逆に、何もしないでいたら、いつまでもその苦しい日々が続くことになります。乗り越えようとすれば、1日でも早く終わります。楽しくにぎやかな生活を送ることもできます。
渦中にあるときは、苦しくつらく厳しい毎日の連続。その日1日のことしか考えられないほど切羽詰まって、目の前は文字どおり真っ暗。
1日が終わって眠りに就こうとするときに、「朝が来なければいいのに」なんて思うこともあります。もしかしたら身に覚えがある人もいるかもしれません。
とは言え、真摯にピンチや逆境、臥薪嘗胆に向き合っていれば、状況は少しずつでもよくなっていきます。ホッとひと息つける日々も増えていきます。
視界も徐々に開けてきて、余裕も出てきます。そのままトコトンやっていけば、いつしかその苦しくつらく厳しかった日々も、終わりを迎えるようになります。
どんなことも、永遠に続くことはありません。苦しかったことも、反対に、楽しかったことも、いつかは終わります。そのどちらの状況に置かれたとしても、目の前のことに真摯に向き合って、毎日を一生懸命生きていくだけです。それしかできることはありません。
不思議なもので、苦しくつらく厳しかったことは、あとになって思い出したときに、「笑い話」に変わっています。とても苦しかったにもかかわらず、笑いが込み上げてしまうのは、記憶力がよくないせいではありません。その理由は、自分自身が成長したから。
苦しくつらく厳しい現実に向き合って、乗り越えようとしたのですから、大きく成長したのは間違いありません。
その成長した自分が、当時のあなたを客観的に見ていくと、「けなげにやっていたなぁ」と感じられます。逃げずに頑張った自分が微笑ましくなって、つい笑ってしまいます。それは、苦しかったことが笑い話に昇華されたということ。
苦しかった日々がどんなに長く続き、かつひどい状況だったとしても、乗り越えられれば、笑い話に変わります。もし今のあなたが苦しい日々を送っているとしても、乗り越えたときには、きっと笑えるはずです。
あのときは頑張っていたなぁ……」と、成長したあなたが、一生懸命取り組んでいた、当時の自分自身をけなげに思えるようになっているものです。
(朝の独り言)
今日は、溝口メンタルセラピストスクールプレ講座で講演をしました。今日の午前中まで、講演内容を考えていて、やはり 精一杯考えると最後にこれしかないという内容に行きつきました。上手く話すことより、参加者のことを鑑みて どれくらい考えたかが、話す上で大切なのだと思います。
画面越しですが、久しぶりにお顔を見ることができ嬉しかったです。今日の講演が、一人でも多くの参加者に響くことを願っています。