2019.1.11.

言いたいことを1つに決める、、、

一体、キミは何を言いたいのかね?」

上司に一生懸命何かを説明しようとしているのに、なんのことだか理解してもらえず、シビレを切らされてこんなふうに言われてしまう人がいます。あなたの周りにいてもおかしくはないし、もしかしたらかつてのあなたがそうだったかもしれません。

半ばあきれている上司が要求しているのは、「趣旨」です。それさえ分かれば、どんなに説明がたどたどしくても、また言語不明瞭でも、「彼/彼女はこういうことを言おうとしているのだな」と、なんとなく推測してくれるものです。

相手に話が通じないのは、趣旨が明確でないから……。そう言っても、あながち間違ってはいません。

趣旨とは、行動や発言のメーンテーマ。何はともあれ、相手に一番伝えなければならないことです。

彼女/彼が一生懸命上司に説明しているのにもかかわらず、伝わらないでいるのは、趣旨がハッキリしていないからです。

それは、当の本人がメーンテーマを把握していない、もしくはそれを話さずに枝葉末節ばかり話してしまっているかのどちらかです。

あるいは、その両方かもしれません。

他愛ない雑談なら別ですが、打ち合わせや会議、ホウレンソウといったビジネスでのコミュニケーションにおいては、趣旨が明確でなければなりません。

そうしなければ、この上司と部下のような不毛な会話がいつまでも繰り広げられることになります。

趣旨を明確にするのは、そんなに難しいことではありません。とにかくテーマを絞ること。これだけでは趣旨がハッキリしないので、次のようにつけ加えます。

それは、言いたいことを1つに決めること。カッコよく言えば、「ワンテーマ、ワンイシュー」です。

その言いたい1つのことが決まったら、その原因と現状、今後の傾向と対策を順に話していきます。もし許されるのであれば、それについての私見も述べます。

このように説明すれば、誰もが趣旨が明確な会話や説明ができます。「何を言いたいの?」などと、相手に言われることは決してありません。

あなたは今日、相手に通じる説明ができましたか。趣旨を明確にした話をしましたか?