「あれ、これでいいのかな。このまま続けても大丈夫そうだな」「さっきまでよかったのに、なんかダメになってきたぞ」……
試行錯誤でものごとを始めると、うまくいったり、反対にうまくいかなかったりします。うまくいくことと、うまくいかないことがイーブンなら分かりやすいのですが、そうではありません。
うまくいかないことが続いても、突然うまくいくこともあります。うまくいくことが続いていても、突然、うまくいかなくなることもあり得ます。
一進一退。3歩進んで2歩下がる。右往左往……。
それが、試行錯誤。うまくいくことと、うまくいかないことの「ごちゃ混ぜ」状態と言うべきものです。
うまくいっているときも、「これで大丈夫だ」と安心してしまったら、足元をすくわれます。うまくいっていないときも、「もうダメだ」と不安にさいなまれていたら、なぜか光明が差してきます。
何がどう転ぶか分からない……。それが、試行錯誤の面白さ。同時に、それが不安定さでもあります。
その試行錯誤を脱して、軌道に乗せるためにはどうすればいいのかと言うと、答えは1つ。試行錯誤すること――。
「それでは答えになっていませんよ」
そう異議を唱える人もいそうですが、それしかないのも事実です。試行錯誤は続けるしかありません。
うまくいっているのに、突然うまくいかなくなった……。そうだとしたら、試行錯誤してもっとうまくいくようにしていくだけです。
うまくいかなかったのに、不思議とうまくいくようになった……。そういうことがあれば、試行錯誤してもっとうまくいくように持っていきます。
結局のところ、試行錯誤は徹底するのみ。中途半端にやっている限り、うまくいくことは絶対にありません。
徹底するから、試行錯誤したことが軌道に乗るようになります。徹底しなければ、いくら試行錯誤したとしても、軌道に乗ることはあり得ません。