ものにもよりますが、できる人でもうまくいくのは確率として8割くらいが相場です。そうではない人は、五分五分やそれ以下といったところが現実的な数字で、百発百中ともなると、もはや奇跡です。
毎回うまくいかないのは、ある意味では当然。だからと言って、ときに手を抜いたりテキトーにやったりしていいわけではありません。
毎回全力でやるのを「効率が悪い」と考える人がいるとすれば、その人はできる人ではありません。身もフタもなく言えば、「いつまで経ってもできない人」です。
「うまくいきそうもない」「ちょっとムリだな」「これはもうダメだな」……
それまでは100%の力を出していたのに、急に手を抜いたりテキトーにやったりするのが、いつまで経ってもできない人です。敗色濃厚だから「次に賭けよう」「次こそはうまくやろう」と、早々にマインドを切り替えてしまいます。もしかしたら、あなたにもそんな経験があるかもしれません。
毎回うまくいくわけでないから、その思考と行動は合理的に見えますが、そうではありません、まったくの不合理。あきらめて次に備えてばかりいると、「負けグセ」がついてしまいます。
100%の力を出していたのに、「もうムリだ」と急に手を抜いたりテキトーにやったりしている限り、成長できません。
これに対して、うまくいかないのが明白になっても持っている力をすべて出せば、ほんの少しでも成長します。このどちらが次にうまくいくようになるのかは、考えるまでもなく明らかです。
100%の力を出しているから、成長できます。たとえ結果が芳しくなくても、成長のプラスアルファ分が次に活かされれば、前回よりうまくいくようになります。その次のときに結果が出なくても、同じようにしていきます。
少しずつでも成長しているから、いつの日かうまくいくようになります。「できる人」はこうして成長を続けていって8割うまくいくようになっていったにすぎません。
この人には、負けグセなど一切ナシ。むしろ勝ちグセをつけていっています。
負けグセがついてしまえば、結果が出ることはありません。それを除去するのはかなり困難で、本当についてしまったら大変なことになります。そのクセがつかない唯一の方法は、結果がどうあれ、常に持っている100%の力を出すことです。