2022.10.17.

身に沁みないと、人は変わらない、、、

 お酒を浴びるように飲んだ翌日……。ひどい二日酔いになって、「こんなことになるなら、もうお酒なんか飲まない!」と誓った人は、おそらく世界中にたくさんいます。

 翌日は1日中気分が悪く、「お酒を飲みたい」とはまったく思わないもの。それは、偽らざる本音。間違いなく見るのもイヤになっています。

なんとかその日を乗り切った翌日。体調はほぼ元どおりになっています。朝は元気に出社して仕事が終わって街灯がつくころになると、なぜかソワソワし出して、「ちょっとくらいはいいかな?」という気持ちになってきます。

こうなると、お店の暖簾をくぐるのも時間の問題。「お酒を飲まない」という誓いも、アッサリ破られます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。

この人の「お酒を飲まない」という誓いが「ニセモノ」だったのかと言うと、決してそんなことはありません。二日酔いになったときの誓いは、偽らざる本音です。

それが続いたのは、わずか数時間。半日後にその誓いを破ってしまっただけのことです。

「飲まない」と誓ったのに、アッサリ破ってしまったのは、節操がない人だったということ。「できない」と分かっていたことをムリやり自分に課して、反故にしたにすぎません。

確かに「こうしよう」「こうなろう」と思ったとおりに、人は変わることができます。とは言え、生半可な気持ちでは成し遂げることができないのも事実です。

変わるためには、「強い意志」を必要とします。そのきっかけの1つが、「本当に懲りた」「さすがにこれはダメだ」という身に染みるような体験をすること。

ひどい二日酔いになったくらいで、お酒をやめるようになる人はほとんどいません。まさに「のど元過ぎれば、熱さ忘れる」です。

いくらお酒を浴びるほど飲んだとしても、「大金が入ったお財布をなくした」とか、「具合が悪くなって病院に運び込まれた」という誰もがするわけではない体験をしない限り、本人は「もう飲むのはやめよう」と思わないものです。「1万円をなくした」とか、「転んで打撲をした」くらいでは、飲むのをやめるのはまず不可能。それは、本人が身に染みていないから……。

 いい/悪いは別にして、人は身に沁みない限り、変わろうとはしません。「ちょっと控えたほうがいい」くらいは思っても、またふだんどおりに行動します。

身に沁みるような体験は、ショック療法。そこまでしないと、人は変わらないものです。

(朝の独り言)
今日は、久しぶりに大山さんとボクシングでした。大山さん、人工膝関節の手術されてから初めてのトレーニングになります。かなり痛みがある状態を知っていましたので、本当に手術されて良かったと思います。大山さんも、本当に痛みなく楽になったと笑顔で話していました。手術に対して色々と不安もあったと思いますが、良くなるためには、勇気を出して前に進むことは大切だと思いました。