「あなたは身の丈に合ったことをしていますか?」
こう聞かれたら、多くの人は「YES」と答えるかもしれません。続いて、「分相応にしています」と答えるでしょうか。
身の丈に合う=分相応。もしあなたがそう思っているとしたら、間違っています。こう言うと、あなたが「そんなことはありませんよ」と真っ向から反論しそうです。
改めて言いますが、身の丈に合うことと分相応は違います。この2つを混同している人は少なくありません。
身の丈に合うが「自分にピッタリ合っている」と思い込んでいる人が多いのは、事実です。なぜならそれが世間一般の解釈だから……。
そう考えている限り、少しも成長することがありません。それこそ分相応の仕事や生活をすることを余儀なくされます。
流れを少し整理します。ここで言う「身の丈に合う」は、今の自分より高いレベルを追求すること。こう言うと、ますます混乱するでしょうか……。
たとえて言えば、幼少期や青少年期のカラダがすぐ大きくなってしまうときに、ワンサイズとかツーサイズ上の衣服を買って着るようなもの。そういう時期にピッタリの衣服を買ってしまったら、すぐに着られなくなってしまいます。
それよりは数週間とか数カ月後にカラダが大きくなることを見越して、ちょっとブカブカの衣服を買ったほうがオトクです。また長く着られます。
そう、「身の丈に合う」とは、ちょっと大きめのブカブカの衣服をあらかじめ買って着るようなもの。
言い換えれば、今の自分にピッタリであることに満足せずに、ワンランクもツーランクも上を目指して、早くそこに到着できるように自分自身をレベルアップさせること。その意味では、世間的な解釈とは180度異なります。
今の自分にピッタリ合っていることをしていても、なかなか成長しません。むしろ生徒の阻害要因にさえなります。
ブカブカの衣服がピッタリ合うように自分自身を成長させるためには、レベルが高いことに挑まなければなりません。それが、本当の意味で「身の丈に合うことをする」ことです。
あなたが身の丈に合ったことをするとしたら、何から始めるでしょうか。それをするのは、今この瞬間からです。