「今年はこんことをやってみたいなぁ」「1年後には、こうなっているといいなぁ」「これをやってみるといいかも」……
どんなことにも言えますが、何かを始めるのに「ふさわしいとき」などありません。本来は「やりたい」と思ったときが、始めどき。
それでも年の始まりは、いつになく気分が高揚しています。「やりたい」ことがあるのなら、その気分の高揚を利用して、一気に始めてしまいます。「きっかけにしやすい」という意味では、1年のうちで何かを始めやすいときと言えそうです。
いざ何かを始めたとしても、うまくいく保証などありません。むしろうまくいく確率は低いものです。
何かを始めたとしても、続けられない……。これは、三日坊主。
意気揚々と始めたけど、なかなかうまくいかず、そのうちやめてしまう……。これは、見切りが早すぎるということ。
逆に言えば、年の始まりは、1年のうちでもっとも「挫折」が多い時期でもあります。やめてしまう人が多いのも、この時期の特徴です。
続ける/続けない。あるいはやめる/やめない……。これは、本人の選択次第。
どちらになろうと、第三者がとやかく言う筋合いはありません。ただし、どうしようか迷っている人がいるとすれば、こんなアドバイスができます。
それは、「軽い実験」ととらえること。「これは実験だ」と思えば、意外と続けられるし、たとえうまくいかなかったとしても、気落ちすることもなくなります。
軽い実験ですから、うまくいく保証など皆無。頑張ってやっているのに上達しなくても、「なかなかうまくいかないものなのだ」と最初から分かっていれば、見切ることも少なくなります。
万が一、うまくいくことがあれば、それこそ儲けもの。そんなときは自分に「向いている」とか「合っている」とか思い直して、そのまま続けていきます。
「絶対やるぞ」とか「成功させる」とか思ってしまうと、必要以上に肩に力が入ったり、空回りしたりしがちです。思いとは裏腹に、挫折の道に突き進みかねません。
反対に、「軽い実験」と思うと、のびのびできるようになります。「うまくいけば御の字」という軽い気持ちでいるので、意外と続いたり、うまくいったりするものです。