ビジネスのスピードは速まりこそすれ、遅くなることは決してありません。好むと好まざるとにかかわらず、「速さ」は、成果に直結します。
決断も行動も、そして結果を出すことも、「速さ」が求められます。そのことに「いい/悪い」を言っても、何も始まりません。
速く考える。速く決断する。速く取りかかる。速く結果を出す……。ビジネスのサイクルが速くなっている以上、それに合わせるしかありません。
ビジネスのあらゆる現場で、「速く、速く」を合言葉にする――。それくらいの気持ちと覚悟がなければ、乗り切っていけないのが現実です。
確かに気忙しいし、ゆっくりしているヒマもなくなります。慌ただしさに息が詰まることもあります。
「もっとゆっくりしていたいよ」……
そうコボす人の気持ちも理解できます。そんな人には、こう言ってみます。
「ゆっくりしたいんですよね。だったら、速くやればいいではありませんか?」
速くやることのメリットは、たくさんあります。それは、あなたも理解しているはずです。
その1つが、先手を打てること。誰よりも先に動けば、商機/勝機を得ることができます。先行者メリットを手にすることも可能です。
また軌道修正も容易になります。速く動けば、状況がそれだけ早く明らかになります。仮にうまくいかなくても、そこで原因を分析し対策を打てば、挽回しやすくなります。
最後に、結果が出るのも速い。1秒でも速く動けば、その分だけ結果が出るのも早まります。
何年もかけて取り組む長期のプロジェクトならなおのこと、速く決断し速く行動に移せば、結果も速く出るようになります。「よし、大丈夫だ」と確信できるのも、また軌道に乗せることも速くなっていきます。
ビジネスでは、「速さ」が身上です。速く取り組んで結果を出せば、そのあとは何をするのも自由。
ゆっくりしたい人は、終わってからそうすればいいだけです。逆説的ですが、ゆっくりしたいのなら、より速く行動すべきです。