2020.3.29.

青臭くてもいい、、、

「まだ青臭いね」……
こんなことを言われて喜ぶ人は、まずいません。むしろ「失礼な!」と、怒り出す人のほうが多そうです。

確かに怒り出す人の気持ちは、分からないでもありません。一般的には「青臭い人=未熟者」というイメージですから、失礼と言えば、そのとおり。

それでもあえて言います。「青臭い」と言われても、別に気にすることではないし、いいではないですか。むしろ喜べるようになったら、スゴイことです。

これは、皮肉やイヤミとは異なります。誤解している人は多そうですが、手放しの称賛です。

青臭い人は、高い理想を持っている人です。その理想の実現に向けて、はたから見れば「困難なこと」に果敢にチャレンジしています。

何回も失敗するし、いつもバタバタしています。「勝算がある」ように見えないことにも取り組んでいますが、音を上げることもありません。

「青臭い人」を揶揄する多くの人は、それとは真逆。慌ただしい日常や現実に流されてしまっています。理想など、とっくの昔に捨ててしまっています。

やることは、手アカのついた、うまくいくことが自明なカンタンなものばかり。安全安心志向が強く、何よりも失敗を恐れています。

日々、妥協と後悔の連続と言っても差し支えありません。そういう安全地帯にいるから、高い理想を持つ人のことを「青臭い」と揶揄しています。

確実に言えるのは、そんな安心安全で予定調和の世界に生きていれば、成長しないこと。

高い理想を持ち、果敢にチャレンジする人を「青臭い」と揶揄しているうちに、最初のうちは本人のほうが知識・スキル・経験のすべてにおいて上回っていても、いつの間にか逆転されてしまいます。

本人が退化する一方ですから、その逆転はすぐに起こります。

勝算が少ないことに取り組み、何回も失敗してバタバタしていても、確実に成長しています。その成長を無限に続ければ、困難さえ乗り越えられます。

それができるのが、青臭い人です。この実態を知れば、あなたは「青臭い」と言われても、喜べるようになっているはずです。