掃除やあとかたづけ、棚卸し、点検、報告書作成……。こうした面倒に思えることは、手間がかかります。
いくら手間がかかると言っても、これらのことは、本来、「面倒なこと」ではありません。ただあなたがそう思っているだけにすぎなないのです。
その証拠に、これらのことを得意としている人もいます。彼(彼女)はなんの苦痛も感じることなく、黙々と取り組んでいます。あなたにはとてもその気持ちが理解できないかもしれませんが……。
あなたの「面倒だ」と思う気持ちはそうカンタンに消せるものでもありません。それは、ある意味では仕方がないことです。
一度でも「面倒だ」と思ってしまうと、「あとでやろう」「時間があるときにやったほうがいい」という心理が働きます。「時間がかかるから、忙しくないときにやろう」と考えるのは、理にかなっているように見えますが、そうではありません。たんに先送りしているだけです。
そもそもあと回しにすれば、必ず時間が確保できるとは限りません。急ぎの用事が入ることもあるし、直前まで取り組んでいたことが長引くこともあり得ます。先送りした結果、時間がなくなったら、「あとの祭り」です。
「面倒だ」と思うことに取り組むには、コツがあります。それは2つあって、どちらかの方法で、あるいは両方を兼ねてやれば、思っていたより早く、なおかつ楽しみながらできてしまうものです。
1つは、すぐに取り組むことです。すぐにでも始めてしまえば、時間がかかったとしても、あとでまとめてやるよりも、はるかに早く終了させられます。所要時間もまとめてやるほどかからず、意外に時間の節約になります。
このときココロを空っぽにします。何も考えずに目の前のことに向き合って、自分が機械になったかのように取り組んでいきます。
もう1つは、ゲーム化する。「1時間以内に終えられたら勝ち」「1時間以上かかったら負け」というようにルールをつくたり、前回の所要時間と競争したりします。ゲームに勝つために、さまざまな工夫を考えて実行するので、想像以上に効果があります。もちろん、早く終えようとして、手抜きするのは論外です。
この世には、「面倒なこと」などありません。ただそう思う気持ちがあるだけです。
好むと好まざるとにかかわらず、やらなければいけないことがあるなら、サッサとやったほうがいいのです。それが、「面倒だ」と思うことならなおさらです。
(朝の独り言☆)
今日は、一日診療でした。診療の合間には、アポロニアという歯科雑誌の人物紹介記事の校正など・・・・。いかに隙間時間を有効に活用するかが、仕事の効率化には重要です。その証拠に、これらのことを得意としている人もいます。彼(彼女)はなんの苦痛も感じることなく、黙々と取り組んでいます。あなたにはとてもその気持ちが理解できないかもしれませんが……。