「ムリを承知でお願いしています。どうしてもやってもらいたいんです」……
仕事でもプライベートでも、このように何かしらの頼まれごとをされることがあります。お金の無心を別にすれば、そうした頼まれごとは積極的に引き受けたほうがいいです。
たとえネコの手も借りたいほど忙しいときに何ごとかを頼まれたとしても、やり繰りすれば、うまくいくものです。
自分が取り組んでいることを疎かにせずに、その頼みごとを処理しようとするのはカンタンなことではありませんが、そこは知恵の出しどころです。
大げさに言えば、真価が問われる――。こう言えば、進んで引き受けるようになるでしょうか。
よく考えれば分かることですが、誰かにムリを承知で頼むのは、その人が「困っている」証拠です。それを誰かにやってもらわないと、その人自身がどうにもならなくなってしまう可能性が高いです。
あなたが、その人を助ける義務はないかもしれません。あるいは、その人自身がロクに行動せず、困った事態を引き起こした可能性も「なきにしもあらず」です。そうだとしても、あなたがひと肌脱ぐ価値はあります。
なぜならその頼まれごとを引き受け無事に解決することで、その人自身がピンチを脱出し、なにかつあなた自身が成長しかつ信用を上げるから……。あなたが頼まれごとを引き受けることで、3つのプラスが生まれます。
もしあなたが「今、忙しいからムリです」と断ったとしても、非難される理由はありません、本来的にはその人自身にその困っていることを解決する義務があるのですから、もともとあなたには関係ないことです。
でも、もしあなたがその困りごとを引き受けたら……。その恩恵を受けるのは、頼んだ本人だけではありません。あなた自身も、十分な見返りを得られます。
引き受けたら、大変な思いをするのは目に見えています。それを乗り越えて解決するからこそ、あなた自身が成長し、そのうえ信用も獲得します。
頼まれごとを引き受けて、あなたがソンをすることは何もありません。もちろん、それを引き受けるかどうかは、あなたの自由です。