あなたは、覚えていますか。子どものころに短冊に書いて、笹の葉に吊るした願いごとを……。
おそらく何年にもわたって、何回も書いたはずです。あなたはお願いごとを何個したのでしょうか。
そのうちのいくつが叶ったでしょうか。こんなことを聞いたら、「意地悪だ」と思われるかもしれません。
もしその願いごとのいくつかが叶っていたら、ご同慶の至りです。
七夕が近づくと、短冊に願いごとを書いて、それを笹の葉に吊るすのが習わしになっています。大人になった今でも、続けている人もいるかもしれません。
それをすることに異議を唱えるわけではないですが、大人になった今だからこそ言っておきたいことがあります。それは、「願いは自分自身が叶える」こと。
子どものころは無邪気に「こんなふううになりたい」「こういうことをしたい」という欲求をそのまま願いごとにしたものです。願いごとを短冊に書いて笹の葉に吊るせば、「叶う」と信じながら……。
それが叶った人もいれば、そうでない人もいます。そのときは自分自身が何もしなくても、誰かがその願いごとを勝手に叶えてくれると思っていたはずです。
現実には、そんなことはまったくありません。「願いごとがよかったから、叶った」「願いごとがよくなかったから、叶わなかった」という単純なものではないです。
子どものころに短冊に書いて笹の葉に吊るした願いごとを叶えた人がいるとすれば、自分自身がそれを実現するべく行動をしたからです。
もし願いごとを短冊に書いて笹の葉に吊るしただけで、その後なんの行動もしなければ、実現するはずがありません。
大人になった今のあなたなら、理解できるはずです。願いごとを書いただけで叶ってしまうことなど1つもないことを……。
どんなことを願うのも、自由です。またそれに制限はありません。
だからと言って、紙に書いてお願いすれば叶ってしまうほど、現実は甘くはありません。その願いごとを叶えるのは、あくまでも自分自身。
あなた以外に自分の願いごとを叶えてくれる人は、世界中のどこにも、また誰もいません。叶えてくれるのは、世界でただ1人だけ。願いごとは、それがなんであれ、自分自身が実現するものです。