「ないほうがいい」と思って、細心の注意を払っているのに起きてしまうもの……。それが、「問題」です。
おそらく今この瞬間にも、どこかで問題は起きています。その解決のために駆けずり回っている人は、想像以上にたくさんいます。
断っておきますが、問題が起きるのが悪いのではありません。「ないほうがいい」に決まっていますが、人間がやっている以上、100%完全ということはなく、どこかにモレやヌケは起きます。
問題が起きてしまうのは、ある意味では仕方ないことです。起きてしまったときは、顧客に迷惑がかからないように素早く解決することを最優先しなければなりません。
1秒でも早く、いいえ、0・1秒でも早く取りかかります。そうしなければ、顧客にダメージを与えてしまいますし、自分たちの信用低下にもつながりかねません。
0・1秒でも早く取りかかれば、問題が大きくなる前に対処できます。それだけ早く解決に至ります。
逆に、0・1秒でも遅く取りかかれば、問題がドンドン大きくなって対処するのが難しくなっていきます。解決するのに、不必要な時間をかけることになります。
「0・1秒でも早く」は、決して大げさなことでも、また脅しでもありません。それくらいの迅速さがないと、素早く問題を解決することができないから言っているだけのことです。
もちろん、早ければなんでもいいわけではなくて、確実性も求められます。そう、問題解決には、一見すると矛盾するような要素が同時に求められます。
それだけ問題を解決するのは、大変で難しいことです。ほとんどの人は、「もうこんな目に遭いたくない」と思うに違いありません。
その反省を活かして、問題が起きた原因を徹底的に究明して、より強固で安全な仕組みを再構築していきます。
なおかつ問題を起こさない、起きても素早く対処する意識改革も行います。ここまで来ると、「雨降って地固まる」で、問題が起きたことを教訓にできます。
それもこれも問題が起きたときに0・1秒でも早くとりかかったから。もし0・1秒遅れていたら、「覆水盆に返らず」で、反省を活かすこともできなくなります。