１つとして疎かにしない、、、

何かがうまくいく。反対に、うまくいかない……。

その違いは、多くの人が思っているほど大きなものではありません。実は、ほんの些細なことです。

あえてひと言でその違いを言うと、こうなります。それは、「何ごとも疎かにしない」かどうかです。

うまくいっている人は、どんなこともきっちりやります。１つとして疎かにすることがありません。

言うまでもなく、これは当たり前のことです。にもかかわらず、それをしていない人があまりにも多すぎます。もとからうまくいくはずがありません。

うまくいかない人が、「やる気がない」とか「ずさん」かと言うと、それは少し違います。ただちょっと疎かにしてしまう気持ちがあるだけです。

「この程度で十分だ」「こんなのはやらなくていい」「別にそれほどしゃかりきになることもない」……
そんな気持ちから、たった１つのことを疎かにします。本人にすれば、軽い気持ちです。

またそれほどおおごとにとらえていません。ほかの人も「同じようにしている」と思っています。

一事が万事。その軽い気持ちは、たった１つのことにとどまりません。やがてすべてのことに波及していきます。

どんなことをするのでも、「この程度で十分だ」と思うようになって、すべてを疎かにしてしまいます。恐ろしいことに、本人に自覚はありません。

気づいたときには、何もかもうまくいかなくなって、ガクゼンとします。それは、あとの祭……。

何かを成し遂げるのに、疎かにしていいことなど１つもありません。世の中はとてもシンプルで、どんなことも疎かにしない人がうまくいくようにできています。