「ああ、どうしたらいいんだろう」「なんでこんなことになっちゃんだろう」……
事態がしっちゃかめっちゃかになって、なす術もないとき。アタマも混乱して、なんの手も打つことができずにいます。
混乱しているときにやることは、2つ。そのどちらか、あるいは両方をやっていくと、事態を打開することは可能です。こう言うと、興味を持つ人が出てきそうです。
1つは、何も考えない。これは、「何もしない」わけではなく、また事態がどうなるか注意深く見守るのとも異なります。
アタマが混乱しているときは、おそらくいろいろな思惑や打算が渦巻いていますから、それらをすべて脳から追い出していきます。アタマを空っぽにすることで、「何をしたらいいのか」という本当にやるべきことが見えてきます。
もう1つは、分解する。これは目の前の事態がどうなっているのかを仔細に見ていき、混同したり誤解していたりしているものがあれば、1つ1つほぐしていくこと。
分解とは、理解や行動をしやすいようにものごとをきちんと分けていくこと。アタマを混乱させているものごとを分解していくと、「こうすればいい」という打開策が必ず見つかります。
よくあるケースは、目的と手段の混同。いつの間にか目的が手段になっていたり、反対に、その逆になっていたりしたら、やってもうまくいかないものです。
おそらくやっている本人もゴチャゴチャになっていて、どっちがどっちだか分からなくなっています。
ゴチャゴチャになっている目的と手段をそれぞれほぐしていくと、なんのためにどういうことをすればいいのかが見えてきます。それは、目の前のうまくいっていない事態を分解したから。
うまくいっていない原因は1つだけということはなくて、複数がタペストリーのように絡み合っています。それらを1つ1つほぐしていくと、言い換えれば、分解していくと、原因とともに何をすべきかがハッキリわかってきます。
うまくいっていないときは、分解してみる――。このフレーズを「合い言葉」にしていくと、たいていのことは解決できるようになります。
あなたは今日、うまくいっていない事態を分解してみましたか。複雑に絡み合っているものごとを1つ1つほぐしていきましたか?
(朝の独り言)
先程、10年以上前にセミナーでご一緒した方から、「今 十勝川温泉に来ています」とのメールがありました。しかも、中村天風先生の本も買って下さり読んでいるとのこと。本当に、セミナー会場以外ではお会いしたこと無いのですが、不思議と年賀状のやり取りなどで ずっとこうして繋がっている人っているんです。しかも、お会いしていないのに、距離感を感じないのが不思議です。ですが、このような繋がりも 凄く大切にしたいと思いますね!