不思議なことに、結果が出たときの反応を見ると、あることが分かります。それは、引き続き結果を出せる人か、低空飛行を余儀なくされる人かどうかです。
あなたは、その違いを知りたいでしょうか。興味本位で知りたい人もいれば、怖くて真相に触れたくないという人もいるかもしれません。
ここであなたに聞いてみます。あなたは、結果が出たら安心しますか。ここで手を挙げた人は多いかもしれません。
もう1つ聞いてみます。あなたは、結果が出たら不安になりますか。こちらで手を挙げる人も多そうです。
前者に該当するのは、おそらく低空飛行を余儀なくされる人です。こう言うと、「そんな……」と絶句する人もいるかもしれません。
とは言え、それは今この瞬間までのこと。マインドを変えればいいだけです。
後者に該当するのは、おそらく引き続き結果を出せる人です。これからもマインドを変えずに、なおかつ行動を強化することで、結果を出し続けることは可能です。
誰もが、結果を出したいと思っています。また結果を出すために、一生懸命行動します。だからこそ結果が出ると、「やったー!」と喜び、次の瞬間には安心します。
そういう気持ちになるのは、自然なことです。
皮肉なことに、その安心が往々にして慢心を生みます。「これまでやってきたことをやれば大丈夫」「今のままで十分だ」と、質と量の両面において、これまでと同じ行動をするようになりがちです。「成功体験」に酔っているとも言えます。
これではせっかく結果を出したのに、成長の余地がありません。もっと頑張る人が現れれば、カンタンに抜かれてしまって、結果を出せなくなります。
結果が出たら不安になる人は、心配性というわけではありません。あえて言えば、危機感が強い人です。逆説的ですが、結果が出て不安になるのは、いいことです。
「もっとやることはたくさんある」「新しいことをやっていこう」と、質と量の両面において、これまで以上の行動をしていきます。
せっかく出した結果に慢心せず、一段の成長を求めます。頑張っている、ほかの人の追随を許さなくなります。
結果は、「1回出ればいい」ものではありません。続けて出すから、意味があります。そのことに着目すると、1回出たくらいで安心してなどいられなくなります。