「この年になると、1年1年が勝負です……」
ベテランのスポーツ選手が、インタビューでこんなふうに答えているのを耳にすることがよくあります。
実績がありながらも、その年の成績次第ではどうなるか分からないのが、スポーツの世界です。そこには、ビジネスとは異なる厳しさがあります。
どんなに実績を積み重ねてきたとしても、問われるのは今の実力であり、成績です。昨年まで大活躍していたとしても、今年が不振なら、必然的に出番は減らされていきます。
「昔の名前」では勝負はできません。
冒頭の発言は、「今年がダメなら、来年はこの場にはいられないかもしれない」という覚悟の表れです。一種の悲壮感が漂っています。
そうやって口にすることで、うまくいくのか、はたまた悲しい結末を迎えるのかは、なんとも言えません。
少なくとも言えるのは、自分自身が追い込まれていると感じるから、「1年1年が勝負」という発言につながっていることです。
1年1年が勝負になるのは、何もベテランのスポーツ選手に限ったことではありません。
ビジネスでは、経営者のみならず、すべてのパーソンにも当てはまることです。勝負しなくていい1年などないのですから……。
種蒔きや準備の年はあってもいいですが、それらは「勝負しなくていい年」を意味するのではありません。種蒔きや準備さえも勝負です。
それがうまくいかなかったら、数年先に大変なことになります。誰も勝負から逃れることはできません。
「1年1年が勝負」とは、毎年毎年、自分にできることを出し惜しみすることなくすべてやりきり、最大限の結果を出そうとすることです。
その結果が、望んでいたとおりなのか、それとも納得できないものなのかは、やってみなければ分かりません。
勝負をするとは、言い方を変えれば、チャンスをものにすることです。チャンスが与えられなければ、結果を出すことは不可能です。
それをつかむには、待っているだけではダメです。いくら実績があるとしても、全力でつかみとらなければなりません。
つかんだチャンスを確実にものにして、結果を出す……。これを1年間続けて、トータルしたときに、本当の勝ち負けが決まります。その結果は、「神のみぞ知る」です。
「1年1年が勝負」は、大変厳しいものです。強い覚悟をもって行動しなければ、毎年毎年、結果を出すことができないのも、また事実です。
(朝の独り言⭐︎)
今日は、ライフコンパスゾーン キックオフパーティーでした。全国から参加して下さり感謝!感謝です。