いいことと、よくないこと。この両方が揃っているのが、人生――。
いいことも多くして、よくないことを少なくする……。多くの人は涙ぐましいほど、その努力をしていますが、もっとカンタンにいいことばかりの人生にする方法があります。
それは、何があっても「いいね!」と思うこと。これは、実は誰にでもできることです。
いいことがあったときに、「いいね!」と言うのは、自然です。たとえば、たまたま入ったお店で掘り出し物の商品を見つけたとき。
あるいはどうしても出かけなければならない用事があって外出したら、前から目をつけていた商品がバーゲンになっていたとき。
こんなときは気分がいいから、自然に「いいね!」と言ってしまうものです。なかには、何回も「いいね!」を連呼する人もいそうです。
確かにいいことがあったから、「いいね!」と言いやすいですが、何もそれに限定する必要はありません。
それほどいいことではないとても、同じように「いいね!」と言ってみれば、案外気分がよくなるものです。
たとえば、カフェで注文した料理とは違うものが出されたとき。お店の人に「これは頼んだものとは違います!」と言って突き返したとしても、こちらに非がなければ当然のことをしたまでですが、少し気分が悪くなったりします。
このとき食べたいものではなくても、「いいね!」と言ってみると、気分が悪くなることはありません。
それが食べたことがないものであれば、ちょっとしたチャレンジ。新しいことを経験できたのですから、ちょっとトクした気分にもなれます。
あるいは電車が遅れているとき。イライラしがちですが、「いいね!」と言ってみるだけで、少しゆとりが持てるようになります。いい大人には必要な寛容性も身につきます。
よくないことがあったときに、それをマイナスにとらえれば引きずりかねません。
たとえよくないことでも「いいこと」だととらえれば、それが難しいなら「いいことが起こる前兆」と思えば、引きずることがありません。
そうとらえやすくするために「いいね!」と言うようにするのです。
どんなことも「いいね!」と言えば、よくないことがなくなります。
裏を返せば、それは1日中いいことばかりが起こるようになること。
あなたは今日、どんなことに「いいね!と言いましたか。今日をいいことばかりの1日にすることができましたか?