「どうしたらいいかなぁ」「いい方法はないかなぁ」「やっぱりやめとこうかな」……
悩みごとを抱えている人には、共通していることがあります。それには、ほぼ例外がありません。
1つは、眉間にしわが寄っていること。周りに悩んでいる人がいれば、その人の顔に注目してみます。ほら、眉間にしわが寄っていませんか。
共通項は、もう1つあります。それは、動かないこと。これには、その場に立ち尽くしていることと、行動しないという2つの意味があります。
悩んでいる間は、どうするか、何をするかの結論は出ません。それゆえに行動に踏み出せずにいます。もし悩んでいなければ、その人はとっくに行動しています。立ち尽くしてなどいません。
多くの人は「悩みがある限り、行動できない」と思っていますが、逆です。行動しないから、必要以上に悩んでしまいます。この人は悩みを抱えているからこそ、1歩踏み出してみるべきです。
こう言うと、「そんなに単純なものではありません」と反論する人もいそうです。その気持ちは分からないでもないですが、その人にはあえて「1歩踏み出しましょうよ」と言っておきます。それだけで悩みが消えるのですから……。
1歩踏み出すということは、その場を動くこと。同時に、行動すること。少なくとも「立ち尽くす」「行動しない」という状態から脱します。
その1歩が30センチなのか、50センチなのか、それとも1メートルなのかは、人それぞれ。その1歩を踏み出したことで、確実に変化が表れます。
それは、見える景色が変わること。もといた場所とは、見える景色はほんのわずかでも違います。その違いを目の当たりにしたとき、自分の中で何かが動き出します。
それは、「このまま進んでみよう」かもしれないし、「あれ、何を悩んでいたんだっけ?」かもしれません。
いずれにせよ、自分自身にちょっとした変革が起こります。その機を逃さずに行動に移せば、比較的早い時期に悩みが消えていきます。
行動すれば、悩みが消える――。悩んでいる人は、この当たり前の事実を知らずにいる人です。