5分という時間は、何かを成し遂げるには十分な長さです。それだけの時間があれば、多くのことを成し遂げることができます。
たとえば、朝起きてから支度をして家を出るまで――。これを5分で済ませる人はたくさんいます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
目を覚ましたら、ベッドから飛び起きて顔を洗う。朝食には前日に買っておいたパンを食べて、それから歯を磨く。トイレを済ませて、洋服を着替えて、洗面台で化粧やヒゲ剃りをする。髪を溶かして、カバンを持って玄関に猛ダッシュ。鍵をかけて家を出る……。
これらすべてをするのに、5分あれば十分です。なかには3分くらいで終える人もいそうです。
毎日やっていることなので、勝手が分かっているし、「次は何をしよう?」と考えることもありません。慣れれば、誰もがこのくらいのことはできるようになります。
とは言え、5分でできるのは、朝の身支度だけではありません。仕事・プライベートを問わず、やろうと思えば、いくらでもあります。
ショールームに来たお客様に高額の商品を購入してもらう――。これも5分あれば、できます。
「ショールームに来るくらいだから、もともと購入意欲があった客だ」
そんな揚げ足とりみたいなことを言う人はいますが、ショールームに来て話も聞かないで帰る人もいれば、1時間話をしても購入しない人もいます。
どんな商品であれ、5分あれば、お客様にセールスできるのは間違いありません。ただそれをやる人とやらない人がいるだけです。
5分あれば、いろいろなことができる――。そのことを理解している人は、たかが5分でもきっちり何かを成し遂げます。反対に、理解していない人は、わずか5分では何も成し遂げることはできません。
5分で何かを成し遂げる人は、1時間あれば、10のことをテキパキと処理することができます。5分で何も成し遂げられない人は、1時間あっても何1つ処理できずにいます。
あなたは5分間でどんなことに取り組みますか。どんなことを成し遂げますか?