「隅から隅まで点検しよう」「じっくり見たほうがいい」「もう1度初めから確認しよう」……
自分がつくったり取り組んだりしたものの仕上がりについて、入念にチェックする。それが今後の自分の人生に大きく影響を及ぼすものであれば、慎重に出来具合を見るようになります。
いわゆる吟味は、「失敗したらまずい」「失礼があったら大変」という気持ちから生じるものです。それ自体は、なんらおかしなことではありません。
とは言え、吟味は特別なことだけにするものではありません。どんなことにもするべきであり、いつでも行うものです。
たとえば、あなたがお店をやっていて、常連さんから注文があったものには吟味して、一見さんには取り立てて注意を払わないとしたら、そもそも商売をする資格はありません。どんな商品・サービスを提供するのであれ、すべてのお客様に対して同じように接して、常に入念にチェックするべきです。
仕入れる材料の選定、製造、品質管理、販売のすべてのプロセスにおいて、吟味しなければなりません。それができないとしたら、プロ失格です。
いつでもどこでもどんなときでも全神経を傾けて入念にチェックする――。それが、「吟味」です。ビジネスをしているのであれば、これはいつもしなければならないことです。
もちろん、一朝一夕にできることではありません。知識・スキル・経験のすべてが必要です。
まずは自分が取り組む仕事の知識を蓄え、いいものに仕上げるスキルと経験を磨いていきます。そのうえで、お客様に安心して提供できるものに仕上がったどうかを見極める「センサー」を養っていきます。
このセンサーがきちんと稼働するようになったら、いわゆる「一流」と呼ばれる人になります。いつでもどこでもどんなときでも吟味できる人になれます。ある意味では、吟味とは本物の仕事ができるかどうかのバロメーターとも言えます。
あなたは今日、自分が取り組んだ仕事をきちんと吟味しましたか。全神経を傾けて入念にチェックしましたか?
(朝の独り言☆)
今朝の帯広は、少し雪が降っていました。午後からは、強風で庭の木が凄く揺れていました。早く暖かくなって欲しいですね。さて、顎顔面口腔インプラント学会誌の掲載が決まりました。最新のインプラントナビゲーションシステムについてです。歯科臨床、学術論文、出版、講演などのバランスのとれた活動は、とても大切だと考えています。