勝負ごとの鉄則は、「先手必勝」です。相手より1歩でも2歩でも先に動いて、やりやすい展開に持ち込んでいけば、終始、自分優位に進めていくことができます。このことは、ビジネスやプライベートでも同様です。
先手をとると言っても、フライングしたり奇襲をかけたりするわけではありません。相手が動こうとするタイミングより前に行動するだけです。
求められるのは、スピーディーさ以上に流れを読む目と的確な判断力。その意味では、「情報戦」です。
これから何が起ころうとしているのか。自分(たち)にどんな影響があるのか。マイナスの影響だとしたら、どんなデメリットが発生するのか。
反対に、プラスの影響だとしたら、どんなメリットが発生するのか……。
入手した情報をもとに、そうしたことを分析していきます。出た分析に基づいて、とるべき対策を決めて、相手よりも先に動いていきます。
ひと口に先手必勝と言っても、いろいろなプロセスがあります。決して思いつきではできません。
むしろ思いつきで相手よりも先に動いても、何ごともなかったかのように冷静に対処されるだけです。
行動するのは一瞬ですが、その選択を導くまでには膨大な時間がかかっています。情報収集・入手→分析→対策検討・決定→実行。
この一連のプロセスを経ていくのですから、思いつきではとてもできません。もっとも、慣れてくれば誰でも早くカンタンにできるようになります。
先手必勝ですから、行動した以上は100%うまくいかなければなりません。もし奏功しなければ、相手に読まれて主導権をとられてしまい、後手に回ります。
リスクがあるからこそ、事前の取り組みが重要になります。正確な情報を入手し、的確に分析し、万全な対策を立てて、相手よりも1歩先に行動する。このどれが欠けても、先手必勝は成功しません。
こう書くと、ハイリスク・ハイリターンのように見えますが、真実とは異なります。事前の取り組みをしっかりしていれば、ノーリスク・ハイリターンになります。
逆に、事前の取り組みを何もせずに思いつきだけですると、ハイリスク・ハイダメージになってしまいます。どちらになるかは、まさに自分次第です。
(朝の独り言☆)
明日は、日本だけでなく、中国市場も狙う、TSUTAYAとのビジネスミーティングです。すでに昨年に収録していますので、公開までのスケジュール待ちです。楽しみにしていて下さい。