スポーツについては、自分のほうがAさんよりうまい。勉強については、Aさんのほうが自分より上……。
人間が2人以上いれば、どうしても「優劣」がついてしまいます。それは避けられないことです。
あなたはAさんよりスポーツはできるけど、勉強では敵わない……。それは事実ですから、否定したり、差がないことにしたりするのもおかしな話です。
もっとも、それは未来永劫、同じということもありません。Aさんのほうがあなたよりスポーツがうまくなるかもしれないし、あなたがAさんより勉強ができるようになる可能性は残されています。
優劣とは、たんにどちらができる、どちらのほうがうまくないといった比較論を意味するのではありません。それは、違いを認識するためにあります。
もっと言えば、お互いのいいところを理解し伸ばすためにあります。その違いを認識するから、お互いを活かそうという気持ちになっていきます。
適材適所をもたらすもの――。それが、優劣です。
もしあなたとAさんが共同で何かをするのであれば、次のように役割分担できます。カラダを思いきり動かすことはあなたがやる。計算することや戦略を考えることはAさがやる――。
そうすれば、お互いを活かすことができます。お互いの「強みを伸ばす」ことも可能です。
あなたがムリやりイスに座って、あれこれ難しいことを考える。Aさんがカラダを目いっぱい動かすことをする……。
これでは適材適所になりません。お互いの強みを伸ばすこともできず、逆に弱みをさらけ出すことになります。
優劣があるから、相手の強みを伸ばすことで自分の強みも伸びることを考えるようになります。お互いに相手を活かし合って、1+1を3にも4にも5以上にもできます。それは、優劣があるからなのです。
あなたは今日、誰かの強みを伸ばしましたか。自分の強みを誰かに伸ばしてもらいましたか?
(朝の独り言☆)
明日は病院での責任者を中心に、リーダーシップコンサルティングを行います。まずは、部門責任者の教育スタートです。