何をするにおいても、「一日の長」があるほうが有利です。どんなことをするにせよ、経験に勝るものは、そんなに多くはありません。
才能が経験に勝ることはあります。それが通用するのは、圧倒的な才能を持った人です。
行動が経験に勝ることもあります。
それが通用するのは、怖いもの知らずで、圧倒的な努力をした人です。
ひらめきが経験に勝ることもあります。それが通用するのは、「どうすればいいか?」をトコトン考え抜いた人です。
概して、才能や行動、ひらめきにも勝る――。それが、経験です。
経験ほど貴重なものはありません。そのことを痛いほどよく知っているのは、経験を積み重ねた人です。
ただし、経験が有利に作用するためには、条件があります。それは、あくまでも「いい経験」をたくさんしている場合です。
いい経験をたくさんした人だけが、一日の長を発揮することができます。いたずらに長くやっているだけでは、必ずしも一日の長が働くとは限りません。
経験とは、長くやることではないのです。どんなに短い期間であっても、一生懸命やれば、いい経験を積むことはできます。
いい経験は、主体的に行動しながら、ひととおりのプロセスを覚え、試行錯誤を重ねて、ノウハウやコツを自分のものとしたときに初めて身につきます。
長くやってさえいれば、カンタンに身につくものとは異なります。
長くやっているから経験豊富……。そう思ったり言ったりする人は、間違いなくいい経験をしていません。
それは、長い期間、携わったというだけで、本人は漫然とやっています。「経験が身についた」とはお世辞にも言えません。
いい経験をたくさんするには、つまるところ、場数を踏んでいくことです。
失敗を恐れず、なおかつ評価にとらわれずに、主体的にトコトン行動していけば、ノウハウやコツをしっかり身につけられます。
短期間でも、いい経験をしたことになります。
一日の長があるのは、必ずしもベテランや年配者ではありません。いい経験をたくさん積んだ人です。このことは、どんな世界にも共通して言えます。
(朝の独り言⭐)
今日は、出版の打ち合わせ、夕方からセミナーでした。セミナー後に収録も行いました。23時終了!明日は、きずな定期講演会です。申し込み600名です!喜んで頂ける講演をしたく思います。