どんなことにも共通して言えますが、「できるようになる」というのは、「カラダが自然に動いていく」ことです。
周りの状況や起こっていることに対して、即座にカラダがしっかりかつ的確に反応するようになったら、それはもう「できる」と見ていいです。
「次はこれをやっていって、その次はこうやろう」「これをやれば、次はきっとこうなるはず」「ここをこうやって、あそこはああやっていく」……
アタマの中であれこれ考えるのは、悪いことではありません。ただし、できるようになるまでは、その考えがカラダの隅々にまで伝わるのに、時間がかかります。
「アレ、次はどうやるんだっけ?」「これでよかったかな?」……
試行錯誤と言うよりは暗中模索状態が続きます。その状態を脱するには、徹底した反復しかありません。
「こういうことができたらいいなぁ」「こんなふうになれたらいい」「あんなかんじにしたいなぁ」……
ココロの中であれこれ思うのは、悪いことではありません。もっとも、できるようになるまでは、その思いがカラダの隅々にまで行き届くには、時間がかかります。
「なんか違うんだよな」「こういうのではないなぁ」……
試行錯誤と言うよりは支離滅裂状態が続きます。その状態を抜け出すには、トコトンまでの反復しかありません。
カラダが自然に反応するようになるとは、こういうことです。アタマで考える、あるいはココロで思っているのと同時に、カラダが動くこと。
そこに、タイムラグはありません。
1秒の遅れもなく、アタマの中の考え、ココロの中の思いが行動としてアウトプットされます。
それは、周りからは「何も考えていない」「何も思っていない」ように見えますが、そんなことはありません。アタマ・ココロ・カラダが同時に動く。言い換えれば、アタマ・ココロ・カラダが、完全に一体化しています。
ここまでいって初めて「できるようになる」と言えます。そこまで行き着くには、当たり前ですが、反復しかありません。徹底した反復をしてくと、アタマ・ココロとしっかり連携しながら、カラダが自然に動くようになります。