2019.1.4.

人を見る目がない人は、相手の実像を見ていない、、、

「彼はなかなかのキレ者だよ。新しい風を吹き込んでくれるに違いない」……

「これは!」と見込んだ人材を採用したものの、実は知識・スキル・経験のいずれも中途半端で、アテが外れてしまった……。

こうした人材採用のミスマッチは、よくあることです。試験や面接だけでその人物の実像を見抜くことは、難しいものです。

「彼女は全然ダメだね。期待しないほうがいいと思うよ」……
人手不足だからとりあえず採用した人材が、実は知識・スキル・経験のいずれにも秀でていて、成果を挙げている……。

こうした人材採用の想定外は、よくあることです。試験や面接だけでは、やはりその人物の実像を見抜くことはできません。

「この人はできるよ」「あの人はイマイチだな」……
そんなふうに訳知り顔で、ある人物を評するものの、まったく違っていた……。

こういう「人を見る目がない人」は、どこにもいるものです。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。

人を見る目がない人は、本人にその自覚がないだけに、やっかいです。

むしろ自分自身は「人を見る目」を持っていると自負しています。それゆえに頼んでもいないのに、「彼はなかなかのキレ者だよ」「彼女は全然ダメだね」と人物評価を吹聴するようになります。

いろいろなところで人物評を触れ回るのは、自分の人物眼の確かさをアピールするためではありません。

関係者に事前情報として「耳に入れておいたほうがいい」と思っているからです。善意からしているだけに、なおさらやっかいです。

もっとも、当該人物と接した人は、その情報がガセネタであることにすぐに気づきます。

吹聴した人物に「人を見る目がない」ことが判明してしまうので、結果的に自分の評価を下げることになります。こうなると、ブラックジョークの世界です。

人を見る目がない人は、相手の本質を見ようとしません。学歴とか家柄、キャリア、知名度などを見て、「この人はできる/できない」と判断しています。

本人に付随する情報だけを見て実像(行動、努力、姿勢、信条など)を見ていないのですから、見誤るのも当然です

こういう人は、「自分の目が節穴だった」と気づいたときが、人物眼を養おうとする契機になります。それがいつになるのかは、「神のみぞ知る」です。