仕事とプライベート――。この両者は密接不可分。決してそれぞれが独立した存在ではありません。どちらのほうが大切なのかを問うのは、無意味です。答えを言えば、どちらも大切。
どちらも一生懸命取り組んでいる人が、結果的にいい仕事をしているし、充実したプライベートを送れるようになります。これを「一石二鳥」と言うのは、ムリがありすぎます。なぜなら密接不可分なものだから……。
仕事とプライベートには、境目がありません。「ここからここまでが仕事」「ここからここまでがプライベート」と分けられないほど入り組んでいます。
「私は仕事とプライベートを完全に分けています」
このように言う人はいますが、たんに気づいていないだけです。仕事と自分のプライベートは、時間や空間で区切るものではありません。
もし完全に分けられるのだとしたら、それは仕事を一生懸命やっていないことを裏づけてしまいます。
「お金さえもらえればいいや」という軽い気持ちで取り組んでいるから、キッパリと分けることができてしまいます。そう言ったとしても、言いすぎではありません。
仕事の影響は多かれ少なかれ、微妙にプライベートにも及びます。「仕事が順調で、プライベートが不調「仕事が不調で、プライベートが順調」という不思議なことはありません。
仕事の不調をプライベートで穴埋めすることは、難しいです。それをした途端に、プライベートまでおかしくなってきます。
反対に、プライベートの不調を仕事で補うこともできない相談です。それをした途端に、仕事のほうにも異変が生じてしまいます。
「仕事が順調なら、プライベートも順調」「プライベートも順調なら、仕事も順調」
仕事とプライベートは、そういうものです。
言ってみれば、メビウスの輪。お互いに影響し合っているから、どちらも充実させようと、毎日一生懸命に取り組んでいきます。
両者ともに順調にするのはカンタンではないですが、追求していくしかありません。どちらも大切だから、両方を充実させるために誰もが毎日一生懸命生きているのです。