「これは厳しい」「生半可な気持ちではできない」「ハードなんてものではない」……
仕事であれプライベートであれ、解決するのが困難を極める問題に直面することがあります。それを「難問」と言います。
好むと好まざるとにかかわらず、人生では何回か難問に遭遇します。今現在、難問に取り組んでいる人もいるかもしれません。
難問に遭遇したとき、すべきことはただ１つ。全力で解決に当たること。
確かに困難を極めるし、想定以上の時間を奪われてしまうかもしれません。疲労も蓄積するし、ダメージも残ります。
それでも解決しなければ、前に進むことができないから、積極的に取り組むだけです。それに不満を言ったところで何も始まらないし、むしろ解決が遅れるだけです。解決する以外の選択はありません。
こう言うと、難問に遭遇した人は、アンラッキーのように思えますが、それは皮相的な見方です。むしろその人は「ラッキー」です。なぜなら難問を解決したことで、自分自身の知識・スキル・経験のすべてをパワーアップさせることができたから……。
難問に遭遇する前とあと――。たとえ同じ人物でも、大きく変わっています。
ひと皮もふた皮もむけて、人間的に成長しています。本人も「今後、何があっても大丈夫だ」という「自信」を得ています。周りからは「頼もしい」「安定感がある」ように映ります。
真摯に解決に取り組んだから成長できたことは、言うまでもありません。もし「大変だから……」と逃げ出していたら、自分自身はラクになります。
苦労することも疲れることもありません。その代わり、目に見えないたくさんのものを失います。
１つは、知識・スキル・経験のすべてをパワーアップさせるチャンス。成長の機会を自ら捨てることになります。
もう１つは、周りからの信頼。「困難に直面したら、逃げてしまう」と見なされるので、その後の人生では誰からも頼りにされなくなります。そちらのほうが、怖いことです。
あなたは今日、難問に直面しても全力で解決しようとしましたか。自分自身を成長させるチャンスから逃げずにいましたか？
