「なんだかだんだんやる気がなくなってきたなぁ……」
やる気のコントロールは、意外に難しいものです。別にそのまま放置していても、しばらくすれば回復する可能性は大ですから、とやかく言う必要はないのですが、参考までに耳寄りの情報をお話しします。
やる気というものは、自分の外から発生するものではありません。それなのに「何かがあるからやる気が生まれる」と思っている人は、少なからずいます。
その代表が、ニンジン。誰かに目の前にぶら下げられたり、自分でぶら下げたりして、やる気を出そうとする……。「悪い」とは言いませんが、目の前にニンジンがなければ、やる気が起きない状態が続くことになります。それは、ニンジンによって自分のやる気をコントロールされることです。
本来的に、やる気は自分の中からしか生まれないもの。自分の中から生まれるから、コントロールも自由自在にできます。そのコントロールが巧みにできるようになると、「やる気のスイッチ」を自由自在に切り換えられるようになります。
やる気は100%かゼロ――。このどちらかしかありません。
100%になったら、ずっとそのままの状態が続きます。80%とか60%に減ることもありません(減るのは体力です)。
やる気が100%の状態は、3時間後でも5時間後でもずっと同じ。同じことを繰り返す単調なことをしていても、「やる気がなくなってきた」ということは皆無です。
その代わり、スイッチを切ったら、即座にゼロになります。その間は、やる気が出ることもありません。人により差はありますが、しばらく休んでリラックス&リフレッシュしてスイッチを入れたら、再びやる気が100%になります。
100%かゼロ。その中間は存在しません。やる気をコントロールできると、こういう状態にあります。
やる気がなくなるとか減る人は、実は外に求めています。あるいは中にあるものをうまくコントロールできないでいます。
外に求める人は、内から出るようにする。コントロールできない人は、切り換えを意識する。そうすることで「やる気がない」ことに悩まされることもなくなっていきます。