チャンスをつかめる人と、つかめない人――。両者に能力的な差はありません。「まったくない」と言ってもいいです。
違いを挙げるとすると、1つだけあります。それは、小さなチャンスをつかむか どうかです。
ごくごく小さなチャンスをしっかりつかんでものにする――。それが、チャンスをつかむ人です。
チャンスというものは、本来的に小さなもの。目を凝らしてよく見ないと、あるのかないのか、はたまたそれが本当にチャンスなのか、それともそうでないのかは分からないものです。
その小さなチャンスをつかんでものにした人には、次にほんのちょっとだけ大きくなったチャンスがやって来ます。それをものにしたら、またほんのちょっとだけおう大きくなったチャンスが来ます。
来る度にチャンスは大きくなります。まるで「わらしべ長者」のようです。「つかんではものにする」を繰り返していると、ある日突然、誰が見ても分かるくらい大きなチャンスがやって来ます。
それを確実につかんでものにした――。チャンスをつかむ人がやったことは、そんなささいなことです。
別に特別なスキルや才能を必要としません。目の前にある小さなチャンスを大切にしただけです。
チャンスをつかめない人のところに、何もやって来ないということはありません。小さなチャンスは、無数にやって来ます。
ただそれをつかもうとしません。「こんなのは小さすぎる。もっと大きなチャンスが来るまで待とう」と、見向きもせずにいます。
小さなチャンスをつかんでものにしない限り、それ以上大きなものはやっては来ません。チャンスをつかめない人は、残念ながら、来るはずのないものを待ち続けて終わります。
小さなチャンスは、誰のところにもやって来ます。それを過小評価せずに受け取ってものにしたひとだけが、本当にチャンスをつかむことができます。