2019.4.22.

気持ちだけでやっていく、、、

スポーツ選手がヒーローインタビューで「あのときはどんなふうにやったんですか?」と聞かれたとき、よくこんなふうに答えることがあります。あなたも耳にしたことがあるかもしれません。

「気持ちだけでやりました……」
気持ちは、大事です。「勝つぞ!」とか「成功するぞ!」という気持ちがなければ、うまくいくはずがありません。

その一方で、気持ちだけで勝てる/成功するのかという疑問が顔をもたげます。気持ちだけで勝てる/成功するほど、スポーツの世界、それも一流が揃う舞台は甘くありません。

この「気持ちだけ」という発言は、実はとてつもなく奥が深いです。背景を知れば、「やっぱり気持ちだけではムリなんじゃないの?」という疑問を持つ人も納得するはずです。

一流のスポーツ選手は、日々鍛練しています。その意味では、気持ちだけでやっているはずがありません。

とは言え、その鍛練は、とても厳しいものです。厳しさに耐えきれず「このくらいでいい」「もう十分だ」と思ってしまったら、それ以上伸びなくなります。

厳しい日々の鍛練から逃げそうになる弱い自分を叱咤激励足したり鼓舞したりする……。そのとき気持ちが大事になってきます。

さらに本番では、実力ある競合がひしめいています。一流の世界では、ほとんど能力差は、ありません。鍛練の量も、それほどの違いはないです。

勝負を決めるのは、最後は「勝ちたい!」「成功したい!」という気持ちです。その気持ちが強いほうが、最終的には、勝利/成功を手繰り寄せます。やはり気持ちなのです

日々鍛練している者が、「勝ちたい」「成功したい」という強い気持ちを持っていれば、「鬼に金棒」です。日々鍛錬しているのに、気持ちを持てないでいる人は、残念なことになかなか勝利/成功を手繰り寄せることができずにいます。

気持ちだけで勝てるほど、世の中は甘くはありません。けれども、日々鍛練している者が、気持ちを持てば、まさに敵ナシになります。