2019.9.9.

トコトン人に尽くす、、、

全面的に信頼される人。まったく信頼されない人……。
この両者の違いを挙げれば、本当にキリがありません。おそらくそれは、無数にあります。

あえてひと言で言い切ってしまえば、こうなります。両者の違いは、「トコトン人に尽くせるかどうか」です。

全面的に信頼される人は、トコトン人に尽くします。「こんなことまでしてくれなくていいのに……」と恐縮してしまうくらい、四方八方手を尽くして、相手が喜んでくれることをやっていきます。

恐縮するくらいないなら、ストップをかけるかと言うと、不思議とそうではありません。内心では「申し訳ないな」と思いながらも、やはりうれしさはあります。

自分のためにトコトンやってくれるから、うれしくないはずがありません。「こんなことまでしてくれる人」が少ない、あるいはいないから、相手に好感を持ちます。

そういうことが何回も重なって、やがて「あの人ならやってくれる」「その人なら大丈夫」と全面的に信頼するようになります。

トコトン人に尽くすのは「大変か」と言われれば、そのとおりです。もともとカンタンなはずがありません。

本人に、信頼してもらうためにトコトン人に尽くすという意識はゼロ。ただ相手に喜んでもらおうと、一生懸命やっているだけです。

「どうしたら喜んでもらえるだろうか?」「こうしたら喜んでくれるだろうか?」……

そんなことをいつも考えて行動しているうちに、トコトンまでやるようになっていったにすぎません。

喜んでもらうためにやるべきことがたくさんあって、それを1つ1つやることに一生懸命で、「大変だ」と感じるヒマもなかったというのが、実態に近いです。

そういう人が、信頼されないはずがありません。トコトン人に尽くしているうちに、本人は信頼という目に見えない大きな財産を得ているのです。

まったく信頼されない人は、人に尽くしていないわけではありません。尽くすこともありますが、それは自分のために行動したあと。人よりも自分自身に尽くしています。そういう人が、まったく信頼されないのは、ものの道理です。