誰かが、誰かを育てる――。人間社会は、この構造で成り立っています。
最初は誰もが育てられる側にいます。親や祖父母、兄や姉、または教師や先輩、近所の人たちに育てられて、成長していきます。
思春期を過ぎたあたりから、今度は育てる側に回ります。弟や妹、後輩を、自分が面倒を見てもらったのと同じように育てていきます。
さらに社会に出ていくと、部下や後輩を育てていかなければなりません。その数は出世していくに従って、多くなっていきます。
人間は、「育てる」生き物――。そう言っても、過言ではありません。
子どもや孫、部下や後輩を育てていく――。こういうことは、ほかの動物もしています。
何も人間だけがしているのではありませんが、それでもあえて「育てる生き物」と強調するには、理由があります。それは、人間だけほかの動物が面倒を見てない人まで育てているから……。
言うまでもなく、その相手は自分自身。あなたには、自分という人間を育てる義務があります。
本当の意味で、自分自身を育てられるのは、あなただけです。自分というこの世に1人しかいない人間に生涯、ずっと付き合っていくのは、あなたです。
兄弟姉妹や親戚がいるとしても、四六時中あなたとずっと一緒にいるわけではありません。ピッタリ寄り添っているのは、あなた以外に1人もいません。
あなたは、自分自身の唯一無二のパートナー。その人物を親身になって、なおかつ生涯にわたって育てていけるのは、あなた以外にほかにいるでしょうか。自分自身の大切なパートナーだから、しっかり育てていく必要があります。
自分という人間を育てることができなければ、やりたいこともできないし、人間関係もうまくいかなくなるし、望むものを手に入れることも不可能。充実した人生を送ることが難しくなります。
あなたが自分自身をしっかり育てていけば、やりたいこともドンドン実現するし、人間関係は良好になり、望むものも手に入るようになります。充実した人生になることは、間違いありません。
あなたは、自分自身をしっかり育てていますか。その答えが「YES」になることを期待してやみません。