人生は、1日1日の積み重ね――。誰でも知っていることですが、本当に理解している人は驚くほど少ないです。
人生を分解していくと、無数にある1日の集合体だと分かります。1日1日の束が人生になるのは、誰でも同じ。
その1日1日が関連性もなくバラバラなままでは、人生を充実させることもできません。関連のない1日の集合体になってしまえば、何ごとも成し得ないまま人生が終わってしまいます。
おそらく「これをやってきた!」と胸を張って言うこともできずに、最期を迎えます。あるいは「なんのために生きてきたのか……」という空しさが残ったまま人生を終えることになります。
1日1日を積み重ねるとは、こういうことです。ある目的のためにその日1日にできることをきちんとやり、それを毎日続けていくこと――。
1日1日は、ある目的を達成するためにあります。目的を持った行動を毎日すれば、1日1日がバラバラになることはありません。
昨日と今日、今日と明日が、しっかりつながっています。そのつながりがあるからこそ、積み重ねることが可能になります。
その目的は、人それぞれ。1人1人が、自分だけの、また自分ならではの目的を持って生きていきます。
目的を持たなければ、1日1日がバラバラです。それは、人生自体がなんの関連もない毎日の集まりになること。言葉を換えれば、人生が日々の烏合の衆の集まりになってしまいます。
しっかりした目的を持っているから、「今日はこれをやろう」「明日はこれをやろう」というように、計画的に行動するようになります。
今日1日精いっぱい行動することが、明日につながっていきます。明日も精いっぱい行動すれば、必ず明後日につながります。
こうした行動を日々続けることが、やがて積み重ねになって、目的の達成に至ります。その目的が達成されたのは、1日1日の積み重ねがあったから――。
人生は、やはり1日1日の積み重ね。そのひと言に集約できます。