2019.10.11.

ほかでは味わえない充実感を得る、、、

人生には、やり続けなければ得ることができないものがたくさんあります。その1つが、結果。ほかに信用とか人徳なども、当てはまります。

こう言うと、どれもスゴイものばかりに思われがちですが、身近なところで言うと、「冥利」があります。あなたは、得たり感じたりしたことがあるでしょうか。 

ほかでは決して味わうことができない充実感――。それが、冥利です。
結果や信用と違って、やり続けても得られるかどうか分からないという不確実性はありません。とは言え、やり続ければ必ず得られるというものとも違います。

冥利とは、意図的に得ようとするものではありません。狙って手に入るものでないのは、確かです。

しかもいつ得られるか分からないところがあります。「10年目に得られる」「20年目なら確実に入手できる」というものでもありません。

どうすれば得られるのかと言うと、条件の1つは長くやり続けること。ただし、「何年以上」という決まりはないです。

もう1つの条件は、誰かのために尽くすこと。自分がやり続けていることで「人の役に立った」とか、「利用してくれた人を喜ばせた」ということが起きたとき、不意に得ることがあります。このときあなたは、こう思います。

「営業マン(教師/コンサルタント/著者)冥利に尽きる……」
仕事をする以上、多くの人が本来的に「誰かの役に立とう」「誰かを喜ばせよう」という気持ちを持っています。貢献することは、仕事そのものです。

そうした一種の理想論は建前としてかたづけられて、多くの人がノルマや数字に追われるようになります。貢献が二の次になり、自分および所属する組織の生き残りが最優先されます。この状態では、長くやっていても冥利は得られません。

「目の前にいる人の役に立とう」「相手を喜ばせよう」という純粋な気持ちになり、長い間、培ってきた知識・スキル・経験を活かすことができた瞬間だけ、冥利を得ることができます。

あるのは、純度100%の貢献。自分および組織の都合が介在する余地はゼロ。この充実感は、ほかでは得られず、長くやっていれば手に入るものでもありません。

あなたは今日、冥利を得ることができましたか。誰かに何かの貢献をしましたか?